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不良飼い主のススメ

私はとっても愛猫家だけど、とっても不良飼い主でもある。
そもそも【良い飼い主】って何だろうね?全ての財産を猫に投じて、全ての時間を猫のために使うこと?それって、猫が望んでること?(そもそも飼い主って言葉自体好きじゃないけど、今回は便宜上使うね。)

本人がそれを幸せだと信じてやってるならそれでいいと思う。本人が本人のためにやってるなら。本人が猫のためにやってるならよろしくない。猫が応えてくれることを期待する含みが感じられるから。勝手な期待は迷惑この上ない。猫の人生と、飼い主さんの期待は全く無関係だし。

頻度は減ったけど、今でも私はたまに朝帰りする。今夜はこの人と過ごしたいと思ったら、合意が取れればそうしている。お泊りになれば、にゃん達の夜ご飯が抜きになっちゃうなとは頭をよぎる。自分の快楽を、猫のご飯より優先させることを虐待という人もいるのかもしれない。数日間放っておくということまずはないけれど、(前もって2食ご飯を出せないとわかっている時はシッターさんに頼むし)ふと一晩、帰らない夜もある。

朝方謝りながらドアを開けると、玄関で待ち構えたにゃん達に鳴かれて急いでご飯の支度をするけれど、そういう時もわたしは幸せだったりする。急なお泊りを詫び、お利口にお留守番してくれたことに感謝し、1日が始まる。それが嬉しい。

こっちも自由にする分、相手の自由奔放さにも寛容になる。ゴミ箱をひっくり返されて事件現場みたいな部屋になっていたり、オリーブオイルが倒れてキッチンマットがヒタヒタになっていたり、買ったばかりでしまっていたヘアアイロンのコードが噛みちぎられていても(全部実話ね笑)笑って許せる。

やらかしてくれたねぇとひとしきり笑った後は、次から同じことが起きないように工夫するねと、それだけで終わっちゃう。知恵比べのゲームがあるだけ。ネタが増えて美味しいと思うだけ。ものはいつか無くなるし壊れるから、あんまり執着もない。

猫と一緒に居たいから在宅の仕事を選んでいるけど、それでも一人になりたいこともある。家でも本は読めるけど、あえてカフェで読書することもある。猫のことは大好きだけど、ひとり邪魔されず没頭したい時間もある。そういう時間が欲しいと思ってもいい。猫と居たくて在宅仕事してるのに、読書するのも家じゃなきゃいけないなんてことはない。望みは瞬間で変わるし、それを叶えにいくだけ。一貫性なんてなくても満たされればいい。

また、あの人帰ってこないわ。と猫たちには呆れられてるかもしれないけど、この関係性がわたしは気に入ってる。愛猫家で不良飼い主だけど、末長くよろしくね。

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