見出し画像

オススメの裏側

このお店が美味しかったよ、
この映画が面白かったよ、
そんな風に誰かが何かオススメを紹介するとき、
同時に紹介しなかったものにも出会っている。

わたしは、良いと思うものをすぐに広めたくなる性分なので、SNSを使って写真や文章によって紹介することが多い。

そしてオススメは、紹介したいと思うものに出会えるまでに至る、紹介しなかったものの上に成り立っている。

期待して行ったけれど、特筆すべきポイントが見つからなかったスイーツ店、予告から気になって見にいった映画がさほど面白くなかったり、名作と呼ばれる物語が全く響かなかったり、そういうことはよくある。

比較の中に珠玉の一品はある。

行く店、みる映画、読む本、全てが当たりなんてことそうそうない。いろんな場所に行く、いろんな作品に触れるから、(個人的に思う)ハズレに当たるから、当たりに出会える。

先日も、少女漫画原作の実写映画で、シリーズ化もされている作品を見始めたら1時間で辛くなってしまった。キャラとストーリーに入り込めなかったのだ。その後に、ウォッチリストに入れていた作品をそこまで期待せず、観始めたら超当たりだった。

もしかしたら、辛い1時間がスパイスとなって、より面白く観せてくれたのかもしれない。映像も美しくて、キャラも個性的で、物語も素晴らしいその作品をSNSで紹介したら思いのほか、リアクションも良かった。

誰かが何かを紹介してくれたときも、その裏側に想いを馳せてしまう。いろんなお店に行く中で、ここはすごいっていう体験をしてそれをシェアしてくれたんだなとか、多くの作品に触れる中で、この作品のこのポイントについて時間を割いて言及して伝えてくれてるんだなとか。もう尊い。尊いがすぎる。

もちろん、誰かのオススメが全て自分にヒットするわけではない。だが、少なくともSNSで繋がったり、フォローしている人はバイブスが近いのでハズレにくい。少なくとも、誰が書いたのかよくわからない”まとめ記事の絶対泣ける映画10選”とかより、確実に刺さる作品に出会える。

SNSは難儀なこともあるけれど、より自分に合った情報にアクセスしやすくなったし、SNSで情報を収集しやすくなって、有難いし生きやすくなった。必要な情報がちゃんと届くようになった。それを当たり前に感じていたけれど、希少な恩恵なんだと自分が紹介する中で感じたので書き留めておく。


いつも温かいご支援をありがとうございます💕サポートしたいと思われるような文章をこれからも綴っていきます✨