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大切なこと=好きなこととは限らない
大切なことが好きなことの場合もありますが、大切なことが好きなことではない場合もよくあるものです。
例えばマスク。
現在の世の中の状況で、マスクの着用はとても大切なことだと思います。
感染症に「うつらない」「うつさない」心がけとして数少ないできることの1つです。
着用できない事情の方もいらっしゃいますが、事情がない方が着用することで、着用できない事情の方へ「うつさない」という配慮をしやすくなると思います。
でも、マスク着用が大切なことではありますが、「好き」かと言われると、、、私は好きではありませんし、同じ意見の方も多いのでは?と思います。
そしてこれ、マスク着用が好きではない事実にがっかりすることもないですし、危機意識を持つことでもないですし、好きになる努力も必要ないと思っています。
このことを思いながらふと、これは他の色々なところで応用できる考えだと思い、例え話にして当てはめてみます。
トランペットの技術練習のことに置き換えると、リップスラーの練習がとても大切だということは多くの方が知っていると思います。同じ指使いで色々な音を出す微細なコントロールを行うことは、より豊かに自在に楽曲を演奏するのにとても役立ちますし、微細なコントロールを行う口周りの筋肉を積極的に鍛えることも出来ます。
ですが、大切だとわかっているものの、リップスラーが好きではない人も多いと思います。
そして好きではない、、むしろ苦手だから避けたり後回しにしたりする人もとても多いのですが、その「苦手」という気持ちを優先させて「大切だ」という事実を後回しにするのはちょっと違います。
素敵な豊かな演奏への道が遠くなります。
リップスラーが大切だと思うなら、嫌いでも苦手でも良いから、その練習は大切に実施すべきです。
苦手で良いから大切なことを大切にする、ということを優先させることはとても健全です。
次にダイエットのことに置き換えると、スリムアップするのに食事と運動のバランスが大切、と分かっていても油っぽい食事が好きだし運動は苦手、だからチャレンジできない、、、となると、これも「苦手」という気持ちを優先させて「大切だ」という事実を後回しにしているので、スリムアップは叶いません。
苦手でも良いからヘルシーな食事に適度な運動を優先させることで、ダイエットは成功します。
本当は「大切=好き」だとすごくスムーズですし、楽しいですし、そうありたいです。
でも苦手なものを「好き」と言い聞かせて自分の心に嘘を着く形で突き進もうとすると、あっという間に挫折したり、自己嫌悪に陥ったりします。
だからこそ、現在のマスク生活と同じで、「好きとは限らないけど、大切なことだからしょうがないよね。」という気持ちを思い出せると、少しだけ冷静になって状況を見つめることができると思います。
好きではないなりに、快適にそのことを実施する工夫はあった方が良いとは思いますが、ないとダメということでもないと思います。
大切なこと=好きなこととは限らない
このことは当たり前のことなんだという事実を受け止めて
大切なことを選ぶのか
大切なことを選ばないのか
選択する自由はいつでも自分にあり、結果も自分が引き受けることになるということを知りながら、今、何を選択するのか。
最初はマスクから膨らんで行った考えですが、当たり前のことって真っ直ぐに直面すると、とても深い真理に行き着きますね。
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