見えないところで支えている

世の中の目は、目立つものについ注目してしまう。


例えば、煌びやかなアーティストがいたら、そちらに目を向けてしまうけど、そのステージの準備をしているスタッフさんに目を向けることは少ない。


ほんと、様々なものがそうなっている。



身体であっても。



動かしている手や足の方に注意がいって、支えている腹や背中には中々意識が向かないでいることが多い。


でも、沢山の支えているものたちがあってこそ、動けているということを認識しておく必要がある。


いい声が出せるのは、肚や両の脚がしっかり支えているからだし、繊細な踊りができるのは体の中心軸が支えているから。


もちろん普段の姿勢を支えていられるのも、腹や身体の真ん中の軸のチカラがあってこそ。


大切なのは、それらの縁の下の力持ち達なのだ。



でも、それだけ支えているのに中々注目されないのは残念なことだ。


身体のバランスが崩れた時、その支えが弱くなっている為に、痛みが生じたりする。


目立つ動く部分が過剰に働いてしまうことで、緊張を生む。


常に動かしているところは意識しやすいけど、支えているところにも目を向けて、しっかりそこが働いてくれるようにすると、身体のバランスは戻りだす。



そんなことを、自分の身体と改めて向き合うことで、いつもより身に沁みて感じた日であった。