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年中行事のしつけ



これは、「〇〇の日」は大事だよ、という話です。

先日の、母の日。
我が家では、特段何も起きず、1日が終わった。
インターホンが鳴って、玄関を開けたらサプライズフラワーが届くこともなく、いつもと変わらない日曜日が終了した。
現在、夫は絶賛単身赴任中であり、ゴールデンウィークにがっつり帰宅していたので、母の日の週末に帰省しないことは明らかだったし、私が「母」という存在になってもう6年経つが、その間に母の日にありがとうと言われたことは1度もない。

息子は去年まで保育園児で、母の日工作を母の日に合わせて行ってくれるため、息子はもちろん母の日というのがこの世の中にあることは知っている。
ただし、それが5月の第2日曜日である、なんてことはまだわからないので、今年は私がそれを教えた。
そうしたら、「じゃあママにお手紙書くね」と言って、「まますき ままのことあいしてる」と大層愛のこもったお手紙をくれた。(手紙ではなぜかママではなくてひらがなでままと書く)
夫から、「いつもありがとう」のLINEは…ない。

細かいことをいうと、別に妻の日ではないのだから、夫から「いつもありがとう」なんて言われなくてもよいはずである。
でも一応世間一般的には、(子どもが小さい場合)父親と子どもたちが示し合わせて母親に感謝の意を表すイベント、になりつつある気がする。
どのくらいの割合の家庭がこういったイベントをしているかはアンケート業者ではないのでわからないが、他の多くのお母さんたちがありがとうの言葉をもらっている中、自分だけもらえないのはやはり少し寂しい。

そもそも夫は母の日に限らず、父の日はもちろんのこと自分の親の誕生日も知らないと言う。
「うちの親、共働きやしさ〜」
と言い訳するが、同じ状況で育った義兄はきちんと贈り物をしていることを私は知っている。
共働き家庭のせいではない。個人の資質である。

というわけで、子どもたちにはきちんと四季折々のイベントについてしっかり教えていこうと強く心に誓っている。
知らないよりは知っておいた方がよいこと。
知らなくて困ることはあっても、知っていて困ることではないはず。
ありがとうと言われて嫌な人はいない。

…ただ、ここで少し困ることがある。それは、来月の父の日。
自分が母の日スルーされているのに、父の日に感謝を伝えるのは癪である。
イベント重視しないが故に、「お父さんありがとう」を伝えてもたいしたリアクションは得られない。
下手すれば、「別にやらんでいいのに」とすら言うかもしれない。
かといって、スルーしたら「〇〇の日をちゃんと教えるぞ!」という決意にいきなり矛盾が生まれることになるし…。

複雑な心境で、しばらく悶々とすることにする。

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