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ドローンの課長

「課長、いつも、飲み会の途中で、ドローンしちゃうでしょ?」

「へえ、知らんかったけど!会計前か?せこいな」

「待って、あの、笑点の小遊三がよく言ってるハンサムな俳優の代表みたいな人の名前!何だっけ?」

「アラン・ドローンのこと?」

「その人が出てる映画観たことないよ」

「若い人は明智小五郎も知らないって」

「聞いた聞いた!金田一耕助も知らんって」

「はあ~、話が合わなくなるわねえ。もう退職だからいいか笑」

「何の話だった?」

「課長がドローンって話よ」

「待って待って、課長が、ドローンの学校に通ってるって話でしょ?」

「うっそぉ!なんで?」

「だって、ほら、その手の撮影って、前だったら飛行機をチャーターする必要があったじゃない。でも、ドローンだったら、リモコンだけで俯瞰も取れるってことだからさ。会社のためになるって思ったんじゃないの?」

「・・・そんないい話、必要?」

「いらんな!」

「会計ドローンの課長にしておこ」

「面白い方でええわw」