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新刊『百年の散歩』刊行のおしらせ、うれしい門出

新刊刊行のお知らせ

2019年よりひっそりと「おめでとう」という屋号で紙のものづくりのお手伝いなどをしています。このたび出版業として名付けた屋号「言祝出版」より一冊目の本を刊行します。

『百年の散歩 01この世にあってほしいものについて』

2021年10月から11月までnoteにて連載していた中村菜月さんとの公開文通を書籍化したものです。「この星にあってほしいもの」について交わした9通の手紙と、菜月さんによる5000字越の書き下ろし「綿雲と鉄アレイ/世界でいちばんやわらかな革命の始め方」を収録しています。また、写真家・詩人のトナカイこと松本慎一さんからの寄稿をお守りとして巻末に綴じました。

表紙!表紙カバーと帯は一部ずつ言祝出版による手巻きです。
裏表紙。菜月さんがじっくり取り組んでくださった作品をカラーでお届けできてうれしい。。
本文中に羊たちがお散歩しています。
表紙カバーを外すと描き下ろしの鉛筆画バージョンがお目見え。カバー外して読むタイプの人にもお供します。

本の中には、わたしたちの思うさまざまな手立てが綴られています。それらを知ってほしいというよりも、本の形をして誰かの日々の中に在ることで「この星にあってほしいもの」が誰かの中にも見つかるかもしれない。文中にも書きましたが、わたしはこの世に「公園」や「やさしい場所」がもっと欲しいです。大きな公園、小さな公園、目に見えるやさしい場所、目に見えないけれどそれでも確かにここに在るやさしい場所。わたしは生きているあいだにさまざまな形でそれらに出逢いたいです。

「人が死なないために働きたい」という動機で「誕生日のための詩」というオーダーメイドの詩作品を作ることを続けているのですが、これからはこの本も祈りのひとつとして送り出してゆきます。
SNSやどんなメディアよりも本という媒体にはその手や目に触れる力があると信じて、これからも本を作っていきます。
「おめでとう」と「言祝出版」をどうぞよろしくお願いいたします。
(本の見どころはSNSにて引き続き紹介してゆきます!!)

ためしよみ


◇ note「百年の散歩」

◇ 1通目を全文公開しています

特典ペーパーについて

言祝出版直営店であるこの星スーベニアショップ特典として池田彩乃の書き下ろし「あなたへ(2022年夏)」を一緒にお届けします。
結婚と言葉と宣誓のようなこと。『観光記』の中の「ここはひとりでは立ち行かない世界」の中で書いた言葉をさらに深くなぞった内容でもあります。
実は『百年の散歩』は半年前、2月の末に完成していてお届けするまで半年かかってしまいました。ままならなかった半年間を経てようやく言葉になったものを読んで、自分自身の現在地を知るような心地です。書いてこの目に読ませてようやく成り立つもので出来ています。

うれしい門出のお礼

さっそくご注文いただいている中にはnoteでの連載が本になることを待ってくださっていた方がちらほらいて、ほんとうに救われる思いです。大変お待たせしてしまいました。。おひろめまで漕ぎ着けてよかったです。本の旅ははじまったばかりですがあたたかくうれしい門出となりました。ほんとうにありがとうございます。

今後の予定

9月25日の大阪文学フリマにも持ってゆきます!お近くの方、ぜひ◯


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