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宗教とは…はて、なんぞや。

最近、宗教というものが改めて謎です。そう改まったのは、中国のSF小説「三体」を読んだのと、アフガニスタンの話からです。からの、バンタンに繋がりました。そんな頭の中のこんがらがりを書きます。最後までこんがらがってます。

私は、自分の宗教とやらはわかりませんが、ことあるごとにそこいらの神様に願掛けしているので、きっと多神教です。急ぎの時にお腹が痛くなれば「この痛みを明日にずらしてくれ」と願いますし、通勤路の道端にいるしあわせ地蔵には「今日もよろしく」と言いますし、仕事の現場に行けば、なぜかある神棚に「何事もありませんように」と祈っています。

身近な宗教はおそらく、日蓮宗です。親の実家は身延だし、日蓮さんが暮らしてきた千葉と鎌倉に私も暮らしてきました。しかしながら「南無妙法蓮華経」を繰り返し言うということ以外は何もわかっていません。そういえば、幼稚園はマリア幼稚園でしたし、結婚式は人前式でした。

きっと多くの日本人はこんな感じなのではないかな〜と勝手に思っています。

で、最近人に勧められて、中国作家のSF小説である「三体」を読みました。宇宙には考えることのできる生命体が地球以外にもあって、その星は地球より技術は発展しているんだけども、環境が良くないから地球が欲しいと思っている。あと400年後にその星の人たちは地球に辿り着くから、地球にはじっとしててもらいたいのだけども、それを察知した地球人が対策しちゃうかも〜ってことで、ちみちみと高技術で地球人には奇跡と思えるようなことをして、地球の技術発展を阻止します。地球人はその現象を見て、自分たちの理屈では考えられないことが起きているために宗教的なものと捉えちゃう、的なことが書かれていました。(この小説、難しかったから解釈間違っているかも)

自分の理屈では考えられないことが起きると、神様からのメッセージだと思って、宗教になるのかしら。ま、確かに、奇跡かと思うような良い出来事が起きたら、「神様、ありがとう!!」て気分にはなります。でも理屈では考えられないことだったら、ただただ恐怖だと思います。科学がない頃は、さぞかし世の中は不思議なことで一杯だったに違いないので、そらあ宗教に頼らざるを得ないよな〜とは理解できます。

ただ、物理学が発展した現代においての信仰とは、謎…です。喜怒哀楽は他の基準があるわけではなく、自分の中に基準があるため、大人になるにつれ、ルールはほとんど自分で決めている感があります。そのルールは教養から身につくもので、その教養の学ぶ手段の1つが宗教であるってのも理解できます。しかし、それ以上の神秘的なことになると、謎です。特に、預言者とかなる人の実在を信じてしまうのは、最大に謎です。この先も理解できない気がしています。

先日、知り合いからこの本を読んでみてと、一見動物の癒し冊子のようなものを渡されました。家に帰って本を開くと、預言者〇〇のありがたいお言葉集で、ドン引きしました。渡してくれた方は、どうしてこの本を私に渡そうと思ったのか、そこからして謎で、謎すぎて怖くて聞けませんでした。その本には一切の興味はないのだけど、知り合いの考えにはとても興味があります。聞きたいような、聞きたくないような…。勧誘されても困るのですが。

という、宗教というものに、抵抗のある私ですが、例のタリバンで沸いているアフガニスタンのことについて、ちょいと興味を持ちました。最初は、ただただ「こわ〜〜〜」という印象でしたが、実際にタリバンの人と会話したことのある人の話や同じく気になって調べている人の話を聞いて、タリバンはそこまで悪ではないという印象も持ちました。やはりメディアが大げさに言っているだけなのか、とも思いました。が、よくわからない。特に、イスラム教に従う政治を行うっていうのにみんなが怯える意味が理解できないでいました。イスラム教自体は優しく美しい宗教で、米ソや米中などの覇権争いに巻き込まれて不満が溜まってるだけだという印象を持っていたので、はて・・・。

で、今までと異なる印象を与えてくれる本として選んでみたのが、飯山陽さんの「イスラム教再考」。この方の本では、「イスラム教は平和のための宗教といわれているけども、イスラム教での平和とは全世界がイスラム教になった時のことを指す」「イスラム教は異教徒を許さない」「イスラム教からの改宗は死刑に値する」と書いてあって、イスラム教に対して負のイメージしか持てない内容でした。この本、売れているようだけどもいいのかしら…と思ってしまいました。確かに過激派といわれるのはこのように考えている可能性もあるかもなとは思います。もしタリバンがこの本に記載のとおりのイスラム教の考えなのであれば、恐ろしすぎます。イスラム教の人がこのように考えている可能性もあるということは、認識しておかねばとは思いました。でも疑問なのです。そんな悪魔のような考えばかりではないはず。

なぜなら、バンタンにお金を費やす国のトップにイスラム教の国があるからです。

「異教徒は許さない」のであれば、ARMYにはなれないし、その国で公演もできないはずです。いくら彼らが無宗教だとしても、儒教国家に生まれたからその文化は彼らにも根付いています。イスラム教としては緩い国なのかしら。日本は仏教・神道の国でありながら、私のように都合よく神様にお願いするたちの人がいるみたいに、信じているとは断言できないけど文化が根付いているだけという感じなのだろうか。それすらわからないです。

「BTS 宗教」で検索すると、BTSはもはや宗教みたいなものだという記事がありました。それはなんだか納得しちゃいました。LoveMyself、SpeakYourselfを掲げて世界の何百万人に対して同時に自分たちの声を届け、歌詞では自分たちの考えをぶつけていると。そしてARMY同士でソンムルし合って、幸福の連鎖が行われていると。

オタクになるって、お金も時間も注ぐことになるので若干恐怖を感じていたのですが、オタ活も複数人でやると楽しいし、趣味の合う人が支え合っていくというコミュニティを感じます。教会コミュニティとかもいいますし、それは良いなと思います。宗教団体という枠に当てはまらず、何かのコミュニティに属するというのは良きです。きっと信仰のある人の多くはそれがたまたま宗教だったという人なのでしょう。と勝手に推測。

そのコミュニティの考えが、他コミュニティと対立するような時に面倒なことが起きるんですかね。んで、神の声を聞いたとかいう預言者の謎な言葉を信じて、良からぬ方に進んだりすかね。その預言者は、本気で聞こえたと思っているのかもですが(三体のように地球外からの操作によって何かが聞こえているのかも)。噂を聞かされる側も、気をつけねばですな。

結局、そこそこの宗教はまあ理解するけど、他に悪影響を及ぼす過激な考えに発展する理由はやはりよくわからないですな。スターウォーズのダースベーダみたいに、守るもののためにダークサイドに落ちてしまったという考えが一番しっくりくるけど、そういうもんなのだろうか。はて。


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