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第二夜 紙幣が要らない経済圏

 こんにちは、あやのです。

 先日、地域の忘年会に参加しました。同世代の方とお話するのがとても楽しく、何より暖かくてウェルカムな雰囲気に心がほぐれ、充実した時間を過ごすことができました。島の住人の半数以上は、沖縄県以外から移住してきた人たちです。何かのきっかけで西表島を知り、何かがあって「この島が好きだから、ここに住もう」という決断をしてきた人たちなので、打ち解けるのが早いのも、ある意味必然なのかもしれません。この日はじめて猪の肉を食べましたが、全く臭みがなく、こんなにおいしいのかと驚きました。

 ビール、スパークリングワイン、赤ワインをいただき、後半は若干記憶がなく、気が付いたら全裸で布団で寝ていたのは、内緒の話です。(家に帰ってお風呂に入ったらしく、iPhoneの画面がところどころ水没して赤くなっていました。破天荒か。)

 さて翌日、忘年会に誘ってくれた方に「そういえばお金はどうしたらいいですか?」と伺うと「要らないよー」とお返事がありました。

え、タダなの!?!?!???

 冷蔵庫いっぱいに並べられたお酒も?お寿司・ピザ・猪も??そもそも、あの会はどうやって資金をもらって、どう成り立っているの???と聞くと、「季節になったら、会で草刈りとかが開催されるから、そこでもらった労働費を飲み会の資金に充てているんだよね。だから、草刈りとかのイベントがあったら、積極的に参加してね」とのこと。この仕組みに地味に感動しました。お金がなくても、当たり前に経済が回っているということですよね(もちろん、役員さんたちは労働の対価としてお金をもらい、飲み会のための商品を買っているはずので、お金が全く出てこない…ということではありませんが)。

 この話の通り、お金がなくても、お酒を飲んだりご飯を食べることはできます。わたしは、お金のためだけに働くのが人生ではないと思っています。たとえお金がなくても、生きていくことはできます。今後は、そんな経済圏を、わたしも作っていきたいなぁと思っています。

 今回は短いですが、この辺で。

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