見出し画像

カメラのプロという言葉の違和感

「初心者が、初心者に教室を始めたよ」「素人の癖にカメラマンって名乗るな」こんな言葉を某SNSで見かけた。書いているのは「写真の仕事を何十年もしている人(プロと言う人)」だ。

最初に言うと、カメラを何十年も生業にしている人が、そういう言葉をSNSに放つことに違和感を感じたので、今日はその話。

プロってなんだろうかな

私は、写真の仕事を初めて4年になる。その前は10年ほど花屋を経営していたので、その時に自分のお店のためにカメラを撮っていたという経緯があるが、仕事をし始めたのは、コロナ禍に入ってからだ。

仕事として写真を始める以上、お客様に対価をいただくのだから、対価以上の価値を感じてもらえる撮影しなければと、一日平均6時間、3ヶ月ずっとカメラを触り、撮り続けた。

ふとその想いは、花屋だろうとフォトグラファーだろうと変わらないなと感じた。私はプロと言う前に、自分に写真を望んでくれる人(お客様)が喜んで支払う対価(感情とお金)が成り立つかが重要だと思っている。

プロなんだからちゃんと写真を撮って

前にワンちゃんの撮影を依頼されて、写真を撮ったことがある。その写真を送ったところ、「これまでに見たことない下手な写真で残念です」といわれたことがある。

私が下手であれば本当に申し訳ない。けれど他のお客様からあまりいわれたことがなかったので、詳細を聞いてみると

・他のカメラマンは全体がしっかりと映っていてぼやけていなかった。
・こんなふわふわした写真は望んでない
・私がイメージした写真と違うから残念で仕方ない

なるほど。そうか。お客さんがイメージしていた写真ではなく、私の得意な写真で撮ってしまったのは申し訳ないですが・・・今回は、モニターとして私の写真の雰囲気が好きな方の写真を撮らせて欲しいという募集だったので、ヒアリングなく撮ってましたが、お客様には伝わってなかったようだ。

この一件で学んだのは「プロなんだからちゃんと撮って」と言われても、お客様にとってのプロの定義は、そもそも私の写真のモニターになることから叶わないということ。

そして自分のことだけを棚に上げるつもりはないので、私自身言えることはモニターだからとお客様の意図を汲み取らず、自分の作風のまま撮影を受けてしまったことに反省し、モニター募集はやめた。

プロになることではなく軸を持つことが大事

写真は撮れば撮るほど、終わりのない勉強をしているものなので、一生続けることが出来る趣味でもあるんだろうなと最近思う。

いつプロになるのかなんて定義がない以上わからないけれど、目の前にいる人や写真を見てくれ人がきれいだなと共感してもらえる限りは、撮っていたいと思っている。

いろんな写真の仕事を受ける中で、誰でもいいから撮影してほしいという仕事とあなたに撮って欲しいと言われるのでは、自分の写真に対しての肯定感も変わるので、後者の仕事をメインにしていきたいと思いつつも、最近は写真教室の先生の仕事が一番忙しいので、楽しく写真を撮れる人をこの世にたくさん送り出していきたいというのが最近の活動のひとつでもあるので、ぜひカメラを始めたい人は、教室へどうぞ(最後は宣伝)

カメラ教室は名古屋でやってます。

楽しく写真は撮りたいものです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?