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知らないおばさんである私からの祝辞

新型コロナウイルスにより、この4月の入学は本人、親御さん、先生にとってもとても複雑な気持ちで迎えられた方が多いのではないかと思います。
でも今日という晴れの日は一生に一度。
インターネットを通じてしらないおばさんである私からも祝辞を送りたいと思います。

入学おめでとう。

今日入学式を迎えられた皆さん、おめでとうございます。
そしてここまで育ててきたご家族の皆さん、周りのサポートしてきたたくさんの大人の皆さんにとっても素晴らしい日を迎えられたことを
心よりお祝い申し上げます。

私はこの祝辞を読んでくださる皆さんにとっては「どこかの知らないおばさん」であるに違いありません。
皆さんより早くうまれ、早く学生生活を終えた、同じ人間であることくらいですが今日はどうしても祝辞を伝えたいと思います。

学校というのは本当に不思議なところで、通っているころは窮屈さを感じたり自分はこれで本当にいいのか?と学校の中で答えを探したり
楽しいことばかりでなく「自分」を作る上で多くのヒントや疑問、また時には苦しむことや悲しむことなど様々な感情に出会う場所だったなと感じています。

学校が広く感じる日もあるでしょう。
そういうときはどんどん冒険するきもちをもって、色んな人に話しかけたり、読んだことのない本を手に取ってみたり、先生に疑問をぶつけてみたり、学校を攻略していく心をもってみてもいいかもしれません。

学校が狭く感じる日もあるでしょう。
自分の成長は学校だけでなく、学校の外にもあります。窮屈さを感じるのは自己成長が進んでいるときです。外の世界に触れたり、学校以外の先生や教授に出会ってもいいかもしれません。

恋をすることもあるでしょう。
うまくいっても、いかなくても、恋をしてもしなくてもあなたの価値は変わりません。大丈夫。心のままに愛することも体験していいんです。

親には話せない悩みをかかえることもあるでしょう。
親や先生だけが大人ではありません。頼れる大人にどんどん頼りましょう。
子どもでいることも大切です。すべてを自分で解決しなくても大丈夫です。
大切なのはあなたが苦しまないこと、幸せであることです。

学校には意味がないという人もいます。
でも学校でも勉強でも恋愛でもすべてにおいて
意味を見つけるのは自分でしかできません。
周りに合わせていても見つけられないことはたくさんあり
自分がどうしたいのか?自分はどう感じるのか?
学校は様々な価値観と出会うことができる場所です。
あなたの価値観、そして周りが持つ価値観をどんどん吸収し、磨き上げ、より素敵なあなたに学校生活を通じて変身していってください。

どんなときでもあなたは尊く、素晴らしい人です。
必ずあなたの開きたい道がひらけます。
そのためにも、新しい学校生活を楽しんでください。
どんな道を通っても、素晴らしいあなたには変わりはないのですから。

入学おめでとう。

私は34歳になりました。
この祝辞は13歳で中学受験に失敗し、行きたくない公立中学へ通うことになり朝から大泣きしていた私に言いたかったことです。
私に言いたかったことを誰かに押し付けるつもりではありませんが
人生の節目節目がときめきと愛に満ち溢れた、そんな日であってほしいなと思っています。

入学を迎えられたみなさん、素敵な学生生活になりますように。
おめでとう。


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