Bリーグの試合がすごかったので聞いてほしい

高校時代の同級生がBリーグにハマっているのを見て、以前から面白いという話を聞いていたので「よかったら私も一緒に行ってみたいんだけど」と
お願いしたところ、ちょうど名古屋でシーホース三河と名古屋ダイヤモンドドルフィンズの試合があるからどう？と誘ってもらい
乗っからせていただいた。

そもそもBリーグとはなんなのか

Bリーグは日本国内の男子プロバスケリーグで公式サイトによると、BリーグのBにはこんな想いが込められているらしい。

・BはバスケのB。シンプルですぐに覚えられる印象的な名称です。
・Bは可能性。be動詞「Boys, be ambitious」のように、無限の可能性を秘めています

引用元：https://www.bleague.jp/about/

2015年に創設、2016年9月22日に開幕戦が開催されプロスポーツの歴史としてはまだ始まって浅い。
（この辺りプロのあり方やチームのあり方など色々紆余曲折あるので、詳細は興味があったら調べてほしい）
BリーグもB-1、B-2で分かれており全部でチーム数にして36チーム。
全国各地にチームがあり、愛知県と東京はなんとB-1,B-2合わせて４チームずつある。自分の地元チームを応援するもよし、好きな選手を応援するもよし、色々な楽しみ方がバスケットボールの世界でもできるのがBリーグだ。

Bリーグについて詳しく知りたい方はこちら。

話はとにかく、行ってみた。

なんとなくBリーグというものは知っているしバスケのルールもふわっと知っているものの、楽しめるのか。
そもそも私は自分の意思でスポーツ観戦するのは多分3回目？4回目？くらいで、超ドッキドキ。

実は以前野球の試合を女子デーにもらえるユニフォーム目当てで行ったことがあるのだが、ドームの空気にあまり馴染めず「もうちょっと野球は...」という気持ちになったという過去の苦い思い出もある。

今回は名古屋にある「ドルフィンスタジアム」での試合だ。
会場に到着すると、会場の前にはフードカーが並んでいたり、バスケットゴールが置かれておりバスケを楽しんでいる子どもたちの姿も。

Bリーグは体育館ではなく「アリーナ」であることもこだわっているそう。
スポーツの試合ではなく、エンターテイメント性の高いコンテンツ展開にも力を入れているとのことだったのですが
試合スタート15時にも関わらず、到着した14時前にはすでに会場は音楽が流れ、フェスのような賑やかさに！

今まで見たどんなスポーツよりもコートが近い！！
これ、本当に大丈夫？近すぎて色々危なくない？と思うほどの近さ。

目の前でウォーミングアップする選手が見放題！ミラーレス一眼やビデオカメラ片手のファンも多く、すでにスタート前から盛り上がっていて
入った瞬間から圧倒される。

また会場は女性や家族、赤ちゃん連れも多くベビーカー置き場が設置されていたり、子どもが参加できる企画もあったりとウエルカムな雰囲気がすごくいい！
チームや試合によっては託児やキッズスペースがあることもあるそう。
家族みんなでバスケットボールというエンターテイメントに触れることができるのはすごく良い施策だと思うなぁ。

会場内ではご当地メニューやドリンクも販売されているので、スタートまでグルメを楽しんでいるお客さんも多く、地方から応援に来る魅力も。

席種も自由席からリンク真横の席まで種類が色々あり、今回はテーブル付きの席を友人がとってくれました。これは快適すぎる...!
友人はお子さんも一緒だったので、なおさらテーブル付きはすごくよかった！

調べたところチームや試合によって色々面白いシートを販売していて
この日はビギナーシートといって、解説が聞けるイヤフォンガイド付きの席があったり。ファミリーシートなどの用意があることもあるんだって。
値段も色々な価格で用意されているのもいいなーと思いました。

今回初観戦で選手のことをあまり知らなかったのですが、友人が練習中に色々教えてくれ、さらにこれすごくいいなーと思ったのが入り口で配られる「選手一覧」

プロフィールが掲載されていて、試合中も見返したりと初めてくる人にすごく親切！（ゆえ、終わった頃にはよれよれ笑）

さらにさらに「これ良すぎる〜〜〜」と思ったのが応援の仕方とルール説明。
今回は「名古屋ダイヤモンドドルフィンズ」のホームアリーナだったので、応援はホームのチームの応援レクチャーが。

初心者に取って「応援ってどうしたらいいんだ」は死活問題。
ちゃんとそれが組み込まれているの、めちゃめちゃいいなと思いました。

さらに観戦ルールも説明があり、撮影に関する内容もきちんと丁寧に説明されていたので、初めて観戦した私も安心してみることができました。こういうのすごく有難いですね。

試合がとにかく面白くて衝撃を受ける。

バスケットボールの名門校に通っていたので、インターハイなどでバスケの試合を見たことはあるのですが、プロの試合は初めて。

ホームチームの動きに合わせて応援BGM変えるの、めちゃめちゃ親切では...
これは応援の仕方もまとまるし、凄く良い。(私はシーホース三河側で見てる)#Bリーグ pic.twitter.com/Ler4zVniZ7

— あやにー/加藤 あやか (@ayanie_jp) January 25, 2020

ホームチームの動きに合わせてBGMが変わるので攻めてるのか、守っているのかもわかるし、DJがいて会場のボルテージを常に上げていくので
会場はとにかくどんどん盛り上がる！

ルールも常に見直され、改善されているとのことだったのですが
ファールなどがあるとなぜファールなのかもモニターに表示されるようになっていました。

Bリーグの華やかさの一つにライティングもすごかった！
選手入場の時や、ハーフタイムのショーなどまさにフェス状態！

この日は会場のお子さんがモップ掛けレースをしていたり、ファンクラブで抽選に当たった方が選手入場時にハイタッチ＆撮影に参加したりと
選手や運営との距離の近さもBリーグの魅力だなと思いました。
応援するバリューがあるのでサポーターやファンになる理由があるんですよね。

今回の試合では前半10点ほどの差が開いていましたが、得点も動きが激しくて最後はまさにデットヒート。
延長し、最後の最後にシーホース三河の逆転勝利となりました。

初めて見たにも関わらず、応援もシンプルでわかりやすく
選手を詳しく知らなくても楽しめたし、応援含め会場の一体感も感じることができ今までのスポーツ観戦のイメージがガラッと変わる体験になりました。

この日はどちらも愛知県のチームということもあり会場もたくさんの人が入っていて、盛り上がりがより一層すごかったそう。

初心者が知らないスポーツを観戦するというハードル

今回友人が誘ってくれたことでBリーグを初参戦して「また誰か一緒に行ってくれるなら見に行きたいな〜」と心から思える、そんな体験になりました。
ゲームも面白かったし、フェス感ある会場も良かったし、今まで思っていた観戦の難しさやファン、サポーターに感じる怖さも私はありませんでした。

過去見てきたスポーツでは熱狂的なファンの方が大声で怒鳴っていたり、会場自体がゴミで汚れていたり「もう一度行きたい場所」にはなかなかならなかったこと。
（もちろんあくまで一例として、ですが）

私はなぜこれまでスポーツ観戦に行ったことがなかったのか？を考えると
①そのスポーツに詳しくないので失礼な行動しないか不安
②一人では無理...誰か知っている人が一緒なら考えたい
③服装がわからない（これめちゃめちゃあると思う）
④応援の仕方がわからない
⑤試合中や会場の雰囲気がわからないけど本当に楽しいのか？

この辺りを始め、色々な不安要素がとてもあったなと感じています。
お子さんがいる方は「子連れで行けるのか？」「何時ころに終わるのか」「途中に退場などできるのか？」なども。
新規顧客を増やすには人の不安をどこまで取り除けるのか？がとても重要になってくるのだなと今回Bリーグを見て改めて感じました。

ラグビーでも話題になった「にわかファン」というキーワード。
今は熱狂するだけでなく緩やかに応援するファンが増えているからこそ、マネタイズ面で考えると新規から緩くファンになり
さらにそこからゆるいファンがゆるいファンを呼び...というようなゆるいファン層の獲得も大切になってくるのかもしれません。

スポーツの業界のマーケティング、もっといろんなスポーツで見てみたいなあ。
それにしても本当に面白かった。また絶対行きたい。

追記　試合中のヤジについて

今回のnoteが沢山の方に読んでいただいたことの中で「試合中のヤジはBリーグでもある」「審判にひどい文句を怒鳴る人もいるが、どう思うか」というご質問をいただきました。

私個人として、確かに試合中フリースローのタイミングで相手チームがブーイングをするのはあまり見ていて気持ちのいいものではないなと思ったのは事実です。
そもそもファールが原因でフリースローになっているのにブーイングはちょっと違う気もするなあ、と思う部分もありました。

今回は初回だったので「そういうものなのかな」という気持ちでいましたが、確かに自分がチームの中に入って「ブーイングに同調」はなかなかできないなと思ったんですが、例えば私の友人はブーイングはしないし、席の近くの皆さんもブーイングはしない姿勢だったので、そうした人がいることも大切にしておきたいなと思いました。

あと選手を名指して怒鳴ったり失敗した選手に文句を言うことはない部分は好感でした。よく他のスポーツで失敗すると選手をとにかくディスるようなところを見かけたこともありましたが「選手をサポートしていく」と言う姿勢がしっかり感じられたのは、また違った魅力の発見であったと思います。

またブーイングを見ても「また次も行きたい」と思ったのが今回のnoteです。
それだけBリーグは本当に新しいスポーツの楽しみ方を教えてくれたと感じています。

今回ご縁があって2月16日にもまた別のチームの試合にいくことになりました！きっかけはいろんなところに！

あやにー のTwitterはこちらです。
よかったらフォローしてください！