東京ブギウギ

「おかえりモネ」で朝ドラにハマり、土曜の夜に一週間分夫婦で見るようになった。今更ながら朝ドラすごい。もっと早くに気がつけば良かったと後悔している。

今期放送の「ブギウギ」、印象的なシーンで始まった1話目と今週放送された91話目がリンクし話題となっている。小説の構成で、序章で現在、一章から過去→現在に至るまでという構成が珍しくないし、ドラマでも使われる手法だが、このドラマに関してはこの構成で良かったと個人的に思う。

さて「ブギウギ」、我が故郷青森県の偉人の一人「淡谷のり子」さんが関係している。菊地凛子さん演じる茨田りつ子が淡谷さんをモデルにしているのは承知の事実だ。趣里さん演じる福来スズ子こと笠置シズ子さんと淡谷さん、そして服部先生の在りし日のエピソードがドラマの軸となっているが、随所で流れる楽曲がとても印象深い。特に服部先生が作った「ラッパと娘」「センチメンタル・ダイナ」「アイレ可愛や」そして「東京ブギウギ」。

ここ最近心が重くなるようなニュースが多い。国の舵取りをしている政治家の不正・裏金問題や、ドラマ化されたマンガの作者の自死など、パソコンを開いてSNSを見る度気持ちがずしんと重くなる。それに加えて、イトヨーの青森撤退、母の病状の悪化が気分を暗くさせていた。が、夕方夫氏と二人で見た「ブギウギ」で流れた「東京ブギウギ」を聞いたら、ほんの少しだが気持ちが軽くなった。

「東京ブギウギ」は戦後の代表曲だ。ドラマのなかでもいろいろあったスズ子の復興と日本の復興を夢見て作られたと設定されている。服部先生が作られたこの曲は、今を生きる人間たちが抱えている閉塞感さえ、拭い取ってくれる力があるのかもしれない。

「東京ブギウギ」がヒットしたあと、日本は高度成長期へと向かっていく。このときと同じように日本全体が元気を取り戻してくれることと切に願うし、自分ができることをしようと思う。

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