【映画の話】えっ?サメ男
「“地獄の底”と言われるサメ映画があるらしい」
「コンマビジョンも買い取りを拒否した」
「Z級の概念をぶち壊す」
そんな噂と共に彗星のごとく現れた「えっ?サメ男(2012/スウェーデン)」の話をします。
ニコ生の「サメーフェス2021」で日本初公開。
5本のZ級サメ映画を24時間流し続けるこのサメーフェス、コメント欄は「眠くなってきた」という弱音に対して「頑張れ」「修行だと思え」と返事が返ってくる、優しさと修行僧の混在した空間でした。
もはやサメ映画にフカ能はない…。
話はランニング中の男性が、浜辺で倒れているサメ男を見つけるところから始まります。
クジラなわけあるか。
いいえ、序盤から怒ってはいけませんね。
広い心で見ていきましょう。
男性はサメ男に襲われてしまいます。
ドンキに売ってそうな手首も広い心で受け止め…
受け止められない。
サメの魅力を殺すチェーンソー。
ペラペラの生地で出来た身体。
視界用に大きく開けられた鼻の穴。
あと、何です?
中盤にストーリー無視で現れるビキニ女性は??
ここ森なんだよなぁ。
その他、ホームズのコスプレをした刑事、
拳銃性愛のガンマン、
瀕死のサメ男を料理番組のノリで治療するマッドサイエンティスト、
ハンドミキサー(?)で退治されるサメ男…
私、抱えきれずニコ生で「助けてくれ…」とコメントをしてしまいました。
皆が同じ気持ちだと思ったのです。
優しくして欲しかったのです。
しかし返ってきたコメントは、
「甘えるな」「修行」「これくらいで弱音を吐くな」「面白いじゃん」「これがサメ映画だ」
サメ映画界、厳し過ぎない?
以上です。