蘇生術を使いたいのですが、感性の心臓と口はどこですか
のちこの感性が死んでいる。
死にかけているのではない、done、だ。死んでしまった。
何がきっかけだったかなんてこの際どうでもいい。
あんなに湧き出でていたのちこの感性が、ある日ぷっつりと「停止」した。それだけははっきりとわかっている。
思えばのちこの感性は生まれてからこれまで、一度も死んだことはなかったように思う。もしかすると、「休憩」くらいはしていたかもしれない。お出かけして留守だったこともあっただろう。たまにららぽーとでお買い物しているらしいという情報も入っている。
だがこれまで一度たりとてのちこの感性が止まることはなかった。
のちこの感性は死んだ。そう、死んだのだ。
我々はのちこの感性をよみがえらせるため、心肺蘇生を行うことにした。
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