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顔も心もフリーズした日に。腹側迷走神経よ、働け!の解説

先日ははじめて、ラジオにて、簡単なストレス解消ワークをやってみました。音声という聴覚だけでのディレクションにどきどきしながらも、少しでも伝わるといいなという願いを込めて。詳しい小話などは、ぜひ、こちらstand fmで聴いてみてください

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   8分11秒くらいから、ワークがはじまります。顔が固まる!ということは、社会交流のシステムである、腹側迷走神経が働かなくなってくるということです。最新の自律神経に関する研究(ポリヴェーガル理論)では、この「社会交流のシステム」に注目しています。ポリヴェーガル理論によれば、自律神経系は、交感神経と副交感神経の2つだけではなく、さらにこの副交感神経を腹側迷走神経と背側迷走神経の2つに分けています。迷走神経にはこうした複数の性質があるから、ポリ(腹側)のヴェーガル(迷走神経)理論と名付けられました。

自律神経の3つの回路、そのバランスが決め手!

 従来までの自律神経の役割は、消化・呼吸・性欲・生殖などどいった内臓のさまざまな自律的機能を調整する、と認識されてきました。ストレスかリラックスか、という古いモデルは交感神経と副交感神経のだた2つの回路しかないという認識に基づいていたからです。リラックスの迷走神経は単体であるという仮定に根ざしていたのですね。しかし、実際には、その迷走神経は、2つのまったく異なった神経回路が存在していたのです。

 自律神経は3つの神経カイロから成る、と考えると、自律神経の働きをより正確に理解できます。

💓リラックスと社会交流の肯定的な状態である腹側迷走神経

❤️闘争/闘争の脊髄交感神経

🤍スローダウンやシャットダウンあるいは抗うつ行動の背側迷走神経

この3つの回路が、人間(哺乳類)のホメオスタシスを維持するために、身体機能を調整しています。動物界全体の中で、哺乳類だけが💓の腹側回路を持っています。今までの、交感神経と副交感神経がシーソーのようにばたんばたんと入れ替わって、ストレス状態とリラックス状態を行き来する....という古いモデルの単純な考え方をはるかに超えたのですね。例えば....会社でのプレゼン。多くの人の前で話したりする時は、誰もが交感神経優位になって少しドキドキします。ある意味での闘争ですので、ほどよい緊張はいいパフォーマンスにつながります。そして、応援してくれる上司や同僚の顔が見えたり、話はじめて会場からいいリアクションをもらえたりすると、社会的交流で安心安全を感じたので腹側迷走神経が働く。背側🤍にも交感神経❤️にもいいブレーキがかかって、ほどよい緊張感でパフォーマンスできるという!嬉しい流れ。 この腹側💓が働かずに、交感神経優位の緊張マックス状態❤️や、顔も心も固まる背側迷走神経優位🤍状態に行ってしまったら、ベストパフォーマンスなんて程遠い道のりですよね。

なぜ、顔マッサージなの?

 

はい。そこ大切ですよね。迷走神経の2つの部分はそれぞれ、心臓、肺、気道に接続します。これに加えて背側迷走神経は喉の筋肉に伸び、顔の動きに関係するからです。イメージとしては肺から上の支配。そして背側迷走神経は、心臓と肺にももちろん至るのですが、下行結腸を除く横隔膜下の消化器官に接続しています。横隔膜より下の支配になるからですね。


ということで.....この日のラジオでは、背側迷走神経優位状態からの脱出TIPS=いい感じに服装迷走神経をONにする、を紹介してみました。ぜひ聞いてみてくださいね。



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