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病気(Disease)じゃないけど、安らぎがない状態(Dis-ease)な時に。

なんだか慌ただしい日々が続いていた。まずは工事音! 隣の駐車場に商業施設が立つことになり、漫画のような爆音が朝の8時から轟く。音はねえ....内臓に響くせいか、カラダの芯からやられる。思い起こせば4年前。駐車場となる前は、とある有名歌手御殿が建っていた。その真っ黒い城のような御殿を壊すのにも1年半ほどかかり....その時の工事音は今の倍だったので忘れられない。自分も退院直後という精神的にもアンバランスな時期だったので、ウィークリーマンションにひっそりと移動して暮らしていた。念願の隅田川沿いライフ。屋上で築地で買った魚とか焼いて楽しかったけど💓

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そんな工事音が轟く中、頭の回転もぶんぶんしていくようなワクワクすることドキドキすることびっくりすることが立て続けにあった。実家問題もざわついていたし、さらにダンスの練習も佳境w (おい、仕事はどーした!?) もはや自分の感情面は嬉しいのだか悲しいのだかよくわからなくなって、身体反応だけで考えると「交感神経優位」になり過ぎているという話。 入院していた時にフル活用していた耳栓を引っ張り出してきたものの、音楽も聞けないという事実にめんくらっている。

交感神経が優位になっている時の状態とは....

ところでみなさん、逃げるor 戦うかの時に優位になる交感神経が過活性したときにはカラダにどんな症状が起きますか?ちなみに内田個人ではこんな感じ。

★お腹があんまりすかない(食事が適当になる)

★聴覚過敏

★寝ても何度も起きるとか早朝覚醒とか

★車の運転をやたらとしたくなる

この4大兆候が出てくると、あ...そろそろ本格的に他者の力を借りるなりなんなりして、リラックス(副交感神経優位)にチューンしなくちゃな、と思う。(内田の個人的な意見です)。では、その他、一般的に交感神経が優位になるとどんな症状がおこるか、あげてみる。

●汗をかく●鳥肌がたつ●イライラしたり怒りやすくなる●行動が早くなる●心拍があがる●血圧があがる●息苦しい●疲れやすい●筋肉の緊張●手足の冷え●口が乾く●胃痛●下痢や便秘●頻尿●耳鳴り●焦燥感●よく眠れない●集中力低下etc

書いてるだけで心臓がドキドキしてきた。汗。

過活動、過緊張の状態では、内臓だって縮み上がる

そんな状態のときに私がいく先は、いま、私が3年かけて勉強しているソマティック・エクスペリエンシング(神経系の柔軟性をあげるもの)のセッションだ。セッションは2つの方向性から選べる。純粋にいまの自分の神経系の状態を見てもらいたい時は個人セッション、そしてもう一つは、クライアントさんの案件......たとえば、私とクライアントさんの間ではいまこういう状態になっているがこれがもっといい方向性にいくにはどうしたらいいか?どうすべきだったのか?などの案件を神経系からみたアドバイスをもらうコンサルテーション。 心理系のカウンセリングなどは、このコンサルテーションという制度がほとんどのメソッドであるというのがすばらしいなと思う。勉強したら、卒業したら、プラクティショナーになったら終わりではない。援助職だからこそ、冷静にアドバイスをくれる第三者や指導者は必要だ。こういう存在がフィジカルのトレーナーでもいてほしかった.....と、もっと早く知りたかった!と悔やんでおります。生徒さんたちにも還元できるし。ということで、今回はそれぞれ1時間のスペシャル2時間メニュー。(欲張っちゃった)

ストレスと深い関わりのある臓器、それは腎臓&副腎

さて、話はそれまくったが、そんな中で、いまの私の交感神経優位状態の話をして、リラックスするにはどうしたらいいか?? カラダにアプローチしたほうが早いよね、ということで今回はカウンセリングではなく、「タッチ」という手技をしていただいた。(漫画じゃないよ)。 プラクティショナーが軽く私のカラダに触れることによって、私の体......アウターマッスルを超えて、インナーマッスルを超えて、内臓にまでリラックス反応を起こさせるといったもの。そして内臓の中でも、ストレスと特に関係してくるのが腎臓とその上にある副腎だ。

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交感神経が興奮すると、副腎からアドレナリンが出る。これは長くても15分くらいで鎮静すると言われているが、その興奮があまりにも長引いてくると、コルチゾールという効き目の長いストレスホルモンに切り替わる。コルチゾールの効き目は多いと約8時間と言われているので、例えば、夜の8時にあまりにも盛り上がってしまうと、朝の4時まで目が冴えて神経が休まらずに眠れなくなってしまうというわけだ。

セルフタッチでも腎臓に触れられる

この日のセラピーでは、私が仰向けにベッドで寝ているところへ、プラクティショナーがそっと背中に手を入れてくれた。触れてもらうことの安心感。緊張で引き上げらて縮み上がっていた腎臓は、ゆっくりと少しずつ、プラクティショナーの手の中に落ちていくようだった。背中から腎臓に触れることで、少しずつ副交感神経優位のリラックスモードを促してくれる。腎臓が重力に従って落ちてきて、副腎を圧迫してアドレナリンやコルチゾールを分泌し続けるのを防いでくれるそうだ。施術のあと、ゆっくりとベッドから起き上がって立ち上がってみると.......、久々に自分の腎臓の重さを感じた。そうしたら、胃の重さも、肝臓の重さも感じられるような気がした。ちょうどその腎臓のあたり....大腰筋のスタートするあたりでもあるので、脚のはじまりっってやっぱりここなんじゃないかな? とカラダで感じた。すると太ももも脛も足もずーんと重く感じて......あ...私、やっと地面に着地した、という感動。それは私にとって、とてもとても安心できることであって。重力ってやっぱり偉大、重力ってやっぱり愛! 腎臓から聞こえてきた言葉なのかもしれない。

陳腐な例えかもしれないが.........その「重さ」って、私にとってはエアジョーダンのハイカットくらいの重さなのだ。(苦笑)リーボックじゃ軽すぎるの。その日私は、リーボックのクラシックなハイカットを履いていたが、帰り道にはそれがずっしり重く感じて、まるでエアジョーダン。ふわふわ飛んでいってしまうような焦燥感をしっかりと、地面に繋ぎ止めてくれた。

ちなみにセルフタッチのやり方は簡単。自分のやりやすい姿勢でそっと腎臓に触れるだけ、手のひらが難しかったら手の甲だっていい。大切なのは人肌の体温と、そしてゆっくりとかける時間。

だまされたと思ってやってみて。

その日は10時間ぐっすり寝られた。




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