ホロライブの2022年末ライブをつらつらと語りたい
前置き
ホロリスとしてホロスターズだけ語ってホロライブを語らないのも落ち着かないので、振り返り感想という形で語らせてください。
本編
○ミックスナッツ
最初の曲はミックスナッツです。
SPY×FAMILYのOPですね。この年の覇権アニメと言っても過言ではないでしょう。
――と、ここまで書いて冷静になりました。
ここまでまだAメロです。
こんなペースでやってたらいつまで経っても終わりません。
でも本当に一つ一つの仕草がファンサに溢れているんですよ。
(音楽に疎いので原曲キーかは分からんのですが)女性にしては低いキーで歌っているので、「低音に強い」「ナッツ色に合った」メンバーを選出しているのだと思います。
ある意味で仮初塗れの日常なVtuberらしく、また僕と貴方はアイドルらしく、ファンと出逢えた奇跡を歌っているかのようで、アイドルVtuberとのシナジーもたくさんあって、とても良い選曲ですね。
1曲目から低音で歌うという変則的なアイドルライブと見せかけて、中身はしっかりとファンサ満点な王道アイドルでした。
割とこの1曲で既に満足している自分が居ます。
アイドルアニメだったら十分最終回張れますよこれ。
もう終わっても良いんじゃないでしょうか?
○アイデンティティ
アイデンティティは2022年に公開されたプロセカの曲です。
ラプラスはいろはとの歌みた、ルイはおかゆとの歌みた、あやめはルイとの3Dライブという、ホロライブのアイデンティティメンバーでもあり、6期生と2期生のそれぞれ大きな人と小さな人でもあり、はたまた全員が鷹嶺ルイとのシナジーを持つメンバーでもあって、本人たちのイメージカラーがライティングに近い色であったり、ラプラス、あやめ、ちょこ、ルイの順に声が低くなっていくメンバーでもあったりして、どこに着目してもホロリスたちはユニットの出来の良さに納得することになります。
ライブというのはすぐに流れていってしまうものなので、良い選出と気付く導線は沢山あればあるほど良いのです。
とても良いメンバー選出だと思います。
ワンフレーズ毎のボーカルの切り替えも見事にハマっていて、特にハモりは4人全ての組み合わせで行うのですが、どの組み合わせでも綺麗でかつ、パワフル、柔らかい、クール、甘いなど異なる印象をしているので聞いていて飽きが来ません。
全体で2分30秒程。流れるような動きと静と動の切り替わりが気持ち良くあっと言う間に終わってしまいますね。
○シャル・ウィ・ダンス?
シャル・ウィ・ダンス?は2022年の夏ごろに公開されたアニソンです。シャドーハウス2期のOP曲ですね。
シャドーハウスの荘厳な世界観を取り入れた曲調は明るく、それでいて不気味さやダークな雰囲気を表した歌詞は暗くというミスマッチさがこの曲の魅力の一つで、優しい歌声で不気味さを表現しなければならない凄く難しい歌です。
『囁くように歌うのが得意』
『優しい歌声が得意』
『白と黒のイメージカラー』
『背格好が似ているメンバー』
『全員人間じゃない(”人間っていいな”という歌詞に掛かる)』
3曲連続でメンバー選びが神がかっています。
原曲要素と原作要素の両方を盛り込んだキャスティング。先程も書きましたが、良い選出と気付く導線というのは多ければ多いほど良いのです。
○チキチキバンバン
ホロライブIDの1期生3人です。
チキチキバンバンそのものは古い曲ですが、2022年にパリピ孔明のED曲として日本語アレンジされました。
インドネシア勢なのでこの頃はまだアイドル衣装がありません。
でもパリピの曲にアイドル衣装はかえって邪道か。
ID勢、全員ファンサばっちりです。
全然感想言ってませんね……ノリ良く楽しんでしまった。
パリピ孔明だけに中国風のアレンジがあって、日本語歌詞で、ハンガリー原曲で、インドネシア人が歌唱する。多国籍で音楽に合わせてノリノリになるところが、何となくホロライブっぽくて良いですねとこじつけておきます。
○アニマル
ここはあまり印象に残っていません。
この頃のホロライブENはまだ3Dショーケースもきちんと済ませられていない上に、10月頃にイナニスが体調の関係で無期限休止になってしまっていて、とても万全の状態ではありませんでした。
そんな中でライブの1曲を担ってくれたばかりか、日本人リスナーに向けて日本語の歌詞で歌ってくれただけでも感謝しかありません。
それはそれとして感想は正直に書きます。
ちょこちょこ可愛いシーンもあっただけに何だか勿体無い。
でも来日して歌って踊ってファンサしてくれた。これ以上は贅沢です。
次に行きましょう。
○だいしきゅーだいしゅき
ここでホロライブJPにバトンが戻ってきます。
だいしきゅーだいしゅきは2022年に公開されたアイドルソングです。
今やファンサ並みにド定番の曲になっていますね。
アニメアイドルユニットの定番の一つに「髪の色をバラバラにする」というのがありまして。要は初見さん相手でも「白の人、金の人、桃の人、紫の人」と認識してもらいやすくするための手法になります。
まあこれはアイドルに限った話ではなく、それこそワンピナルトプリキュアなんでも全然そうなのですが。
あらゆる点から王道の王道で攻めてますね。
ミックスナッツがちょっと変則的なかわいらしさなら、だいしきゅーだいしゅきは甘ったるいくらいにあざとかわいいと言ってもいいのかもしれません。どちらも凄く好きです。
「かわいいの暴力」
「かわいい以外の語彙が溶けた」
「かわいいで殴ってくる」
「かわいいで脳が溶ける」
「かわいいの最上位互換」
「かわいいの過剰供給」
アイドルです。もう何を言っても蛇足なくらいにはアイドルです。
○PAKU
PAKUはTikTokで2022年に流行った曲ですね。
解釈が難しい歌詞なので自己流でしか言えないのですが、
のダブルミーニングだと思っています。
どっちなんだいとならずにどっちもどっちにしたいんだと思ってます。
割と曲自体は団長のほめのびに近いと思っていて、
『食べ物的な意味でパクっとが似合う人たち』
『ほめのび繋がりで団長と、歌唱表現力の高いアキロゼ』
『わがまま要素の姫と、指要素のころね』
『不満を含む歌詞なので明るくかわいく歌える人たち』
メンバー選出の基準はそんなところでしょうか。
本当にセンスが高すぎて凄い以外の言葉が出てきません。
不思議な旋律が印象的で、かわいかったですね。
面白い曲でした。
ここまで7曲。
散々神がかったメンバー選出をしておきながら被りは一度も無しです。
構成として非常に美しい。
○DADDY!DADDY!DO!
○勿忘
○シネマ
とばさずぜんぶ見ました
ネガティブな感想しかかけませんでした
ホロスターズがのびない理由がよくわかりました
こうじゅつします
○好きというのはロックだぜ!
メッセージ性のある演出ってかっこいいですよね。
この曲は2022年に公開した乃木坂46のアイドルソングですね。
乃木坂の曲を使わせてもらえることに驚きました。
簡単に言ってしまえば「元々は諦めの気持ちで毎日を送っていたけどキミを好きになって毎日が彩り始めた」という歌です。
舞台上にいる彼女らに限った話でもなく、ホロライブのメンバーも全体的に配信でこれに近いことを言っていますね。
「ホロライブに入って良かった」
「今までは引きこもりだった」
「ブラック企業勤めだった」
「病気がちだった」
「陰キャだった」
「宇宙人だった」
その手のエピソードをリスナー間である程度共有できているので、このメッセージ性が刺さるんです。
エピソードを全く知らない人でも「普段の配信では騒がしい人たちのアイドルソング」というギャップを狙える、いいユニットです。
乃木坂46のエピソードには詳しくないので曲の解釈を勝手にするのもおこがましいような気もしますが、
ハモリも聞いていて気持ちが良いし、とてもいい歌です。
どのライブも凄すぎて一番が決められません。
○残響散歌
鬼滅の刃のオープニング曲ですね。
次の曲である踊も含めて、歌唱力のあるメンバーを集結させています。終盤で一気に盛り上げようとする意図が汲み取れますね。
ただ、個人的にはあまり刺さりませんでした。
歌自体がカッコいいのと歌唱力高いメンバーが揃っているから様になっているだけで、上に貼った最初の登場演出がピークだったイメージです。
テンポの速い曲で頻繁に切り替わるようにパート振りされているので、肝心の歌が聞きとりづらいと感じたのが原因でしょうか。一人一人の歌唱力が高いのでそれで成り立ってしまっている所が恐ろしくもありますが。
せめて大きく映った時くらいはこちらを見てほしい。
ただ複数人で歌っているが故の歌声の厚みは素晴らしく、特にサビの強さはソロではなかなか出せるものではありません。
そらとAZKiは当然として、かなたも音楽には力を入れています。透明感ある高音に特に強い。『中空の庭』は強くオススメします。シオンも短く切り上げる癖こそありますが、強い歌声をしています。ボカロ曲の『QUEEN』とかいいですよ。
そんな4人の残響散歌はラスサビが凄く良くて、特に『どんなに深い後悔も』から最後までは、とても迫力のある歌声になっていました。メンバー選出の意図が何となく見えてくるというものです。
しかし演出のやりようも……
たとえば……
いやー……やっぱり難しいのかな……
衣装チェンジ演出はできないってよく聞きますものね。
それにこれ鬼滅らしさはあっても遊郭編らしさはないですし……
どうにもテンションが高まりすぎているようです。
少し冷静になった方がいいのかもしれません。
○踊
Adoさんの踊という曲ですね。「おど」と読むそうです。
2021年に公開された曲で、アルバムリリースが2022年ですね。
某映画の影響で、個人的にAdoさんに良いイメージが無かったのですが、
この演出はそんなマイナスイメージを全て吹き飛ばしてくれました。
わための歌声は普段は力強いのですが、今回はかわいらしさ重視で歌っていますね。トワ、すいせいの歌声が低めなので、うまくバランスを取ろうとしていてとてもいいです。
このメンバーの選出理由などはもう語るだけ野暮というものです。
このライブの凄い所は3人とも主役になれている所ですね。
チキチキバンバンみたいな皆が主役とは少し違くて、主役は誰か一人、でも誰を主役においてもおかしくないと思わせる所が凄いんです。
○シャッフルメドレーと全体の感想
すごかった。ごいはとけた。
このシャッフルメドレーに入るまで、ホロライブが誇る数々のオリジナルソングを一切使いませんでした。初見さんも多くいるだろうカウントダウンライブでオリ曲を使わない判断。豪胆ながら理に適っています。
それをこのシャッフルサビメドレーで一気に放出します。
初見さんでも退屈にならないように上手く作られています。
これは初見さんに向けたホロライブの宣伝という観点で見るなら、オリ曲の宣伝であり、ホロライブの技術の宣伝であり、また世界観(≒沼)の深さの宣伝でもあります。
普通は「○○と××の衣装チェンジてぇてぇ…」で話が終わるのです。
そこに「これこれこういう意味があって…」とやるのは考察勢のすることです。
では『団長がまたアヒージョしてるw』となるホロリスは全員考察勢なのかって、そんな訳は無いですよね。ホロリスにとって、そこはもう共通知識なんです。切り抜きや配信で皆知っているんです。
これはそういう世界観の深さのアピールなんです。
またファンに向けてという観点で見ると、年末ライブという特別な場所だからこそ映える強烈なサプライズです。そして――
「わたしたちのことはホロリスの皆の方が詳しい」
これは配信でのホロメンの常套句の一つです。
ホロライブはリスナーを信頼してくれています。
分かってくれること、気付いてくれること、褒めてくれることを。
――ファンの皆ならきっと気付いてくれるから
だからアイドルはファンサをしてくれるし、ライブにメッセージを仕込むし、選出メンバーにも選曲にも気合を入れてくれて、このようにサプライズをかましてくれるのです。
ファンサやメッセージ性がいくつもいくつも込められていたカウントダウンライブとシャッフルメドレー。その全体を見てみれば「ホロリスへの信頼と感謝」という最大のメッセージが込められているのです。
…はい。そんなどこまでも身勝手な解釈で、感想を締めたいと思います。
今年もやってくれると嬉しい!
シャッフルメドレー!
アイドルライブって、いいですよね!
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
○おまけの千本桜
終わり!!
おまけ ホロスタコラボの話
○ホロスターズコラボ部分の感想
ここは「ホロライブのアイドルライブ」です。
ホロスターズはゲストに該当する訳です。
○DADDY!DADDY!DO!
なぜゲストで来た人が1曲目から主役なんですか?
例えばたいらいさおさんとか、月ノ美兎さんとか、甘ノ星ちろるさんとか。ゲストというものは魅力的でありながら、主役を食うなんてこと普通はしないものです。
○勿忘
なぜゲストで来た人が2曲目も主役なんですか?
男女のラブソングは殆どが男性主体です。そのジャンルから選曲してる時点で、2曲ともホロライブ側が主役にはなりえないのです。
○シネマ
なぜゲストで来た人が最後まで主役なんですか?
人生の葛藤をテーマにしている本曲は、間違いなくホロスタ側のセトリです。「星街すいせいの歌みたが元ネタ」なのは知っています。でも初見さんも来る大型ライブでその理屈が通るのは三番目以降です。
前2曲の時点で今更なんですが、ホロライブのセトリでこの曲は浮いてしまうんですよ。
テーマが合ってないんです。
ホロスターズ側のセトリにはテーマらしいテーマはありません。良く言えば何でも柔軟に取り入れています。なのでシネマも全然浮いてません。
これは3曲ともホロスターズのセトリに寄った選曲なんです。
○DADDY!DADDY!DO!
○勿忘
○シネマ
同じ映像を両方のライブで流してしまった弊害なんですが。
3曲とも、ホロライブがゲストなんですよね。
そうなるとですね、ホロスターズがホロライブSideのコラボでやったことって――
■ホロライブが主役の筈のライブで
『勝手に主役になって』
『テーマを無視した歌で』
『3曲も使って』
『ホロライブのアイドル性を尊重せずに』
歌うだけ歌って帰っていったということになってしまうんです。
”ホロライブSideで”見た感想ってそんなもんなんです。
これで「ホロスタ好きもっと増えろ!!」なんてそうはなりません。
何が原因だったんでしょうね。これ。
やっぱりわたし、ホロスターズのホロライブに混ざってくる点だけはどうしても苦手です。
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