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より多くの人に楽しく読んでもらう

割引あり

長く勤めていたマスメディアでは、読み手・受け手は数万人、時には数十万人にも上りました。

メディアルームには大型ディスプレイが設置され、リアルタイムのページビュー数(PV)を表示していました。お昼のピークには1分あたり数万、ヤフトピに採用されると数十万PVにも達します。

それだけ多くの人が読んでいるので、バックグラウンドもさまざま。性別、年齢、居住地はもちろんのこと教育や労働環境などそれぞれまるで違います。それでも多くの人に記事を読んでもらうために設けられているのが用字・用語基準です。

登壇したセミナーやSNSなどで何度か紹介していますが、最も有名なのは『記者ハンドブック』(共同通信社)です。表記基準だけでなく差別語・不快語(いわゆる「放送禁止語」の類)も掲載されており、最新の14版(2022年発行)では「ジェンダー平等への配慮」項目が新たに設けられました。

使う側に悪意がなくても、当事者が侮辱や苦痛に感じる表現は不適切です。多くの人に読まれる前提の文章には、どんな人も苦痛なく読めるようできる限りの配慮が求められます。

#要約チャレンジ 5/8

今回の題材は福島の地元紙の一つ、『福島民報』のコラム「あぶくま抄」(5月5日付)です。

・タイトルをつける(20字以内)※半角数字は0.5字で換算
・要約する(140字以内)

できましたらXで投稿していただくか、DMでお送りください。先着1人の無料添削をさせていただきます。タイトルは140字に入れなくてOKです。タイトル投稿にハッシュタグ「#要約チャレンジ」をつけてくださると見つけやすくなります。

送り先アカウント:https://twitter.com/Ayan_unicla

5/7要約の添削

題材は毎日新聞「15歳のニュース」。「より多くの人に楽しんで読んでもらう」要約を目指しました。「より多く」というのは非常に曖昧ですが、人数が増えればそれだけ多様なバックグラウンドを持つ人を含むと考えてください。

骨子は以下の通りです。

  • 米国で今年の初夏、1兆匹を超すセミの発生が予測されている

  • 13年と17年ごとに地上に出てくる2種類の「素数ゼミ」が羽化するタイミングが重なるため

  • 二つの集団(ブルード)が同時発生したのは221年前の1803年。221は13と17の最小公倍数

  • 騒音が懸念される一方、専門家や米メディアは英語の「シケイダ(セミ)」と「アルマゲドン(終末戦争)」を合わせ「シケイダゲドン」と名付けて注目している

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