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カナダのNPO団体にてキッズキャンプに関わった夏。

この夏、オンタリオ州・スカボロー市にある、超巨大施設を持つNPO団体、「Variety Village」が運営するKids Summer Campに参加させてもらいました。

元々子どもの教育に興味があり、日本でのバックグランドも児童養護施設の子どもたちの留学、自立支援に関わるNPO法人勤務だったので、カナダで子どもの教育に関わる活動、またはNPO団体に関わってみたいと思っていたので、2021年夏、やっと念願が叶いました。

Variety Villageとは

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カナダで言う、いわゆるコミュニティーセンター。夏の子どものサマーキャンプはもちろん、夏休み以外はAfter School Program(放課後の学童みたいな)を行ったり、子どもだけでなくハンディキャップを持つ人やお年寄りの支援に関するプログラムなど幅広く活動を行っています。

さらにこのVariety Village、とにかく施設が超巨大!!!
巨大屋内フィールドハウス、屋内プール(浅い子供用~水深4mある深いプールまで)、テコンドー道場、ロッククライミングウォール、たくさんの器具があるフィットネスルーム、カフェテリア、子供用の屋外公園、etc....施設がすさまじく充実しています。

コロナ禍で行われたキッズキャンプ

私は昨年からこのVariety Villageに関わらせてもらっていて、昨年のパンデミック始まった中、トロントで唯一キッズキャンプを開催できたのがこのVariety Villageだったそうです。(昨年は取材のTVと来てました。)そんな実績のあるVariety Villageのサマーキャンプは今年もかなり徹底していました。

・キャンプに参加する子どもは必ず毎日コロナの症状がないかチェックとその日の対応を記入した用紙を提出。
・全スタッフの検温チェック
・屋内はもちろん屋外でもスタッフ、子どもはマスクを着用。(ランチやスナックタイムの時は不要。ただスタッフはプールの時でも極力みなさんマスクをつけるという徹底ぶり・・・!)
・使用後の器具はもちろんアルコール消毒

キッズキャンプの内容

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年齢や参加する週によってキャンプの内容は異なります。
今回私が関わったチームは5~7歳の「Mini Adventureチーム」と7-8歳「Sinior Bantamチーム」。

どちらも年齢が違うだけで、ほとんど内容は一緒なので、Mini Adventureのとある1日をご紹介。

【朝~9:00】 
子どもが集まるまで施設内の外の公園でみんなで遊ぶ
(6人のった1つのブランコを30分押し続けて腕が死にました、でも可愛いので許す)

【9:00~10:00】みんなでゲーム!
外or屋内フィールドでみんなで遊べるゲームをする
例えば・・・
・Duck and Goose
子供ゲームまでカナダらしさが!!Gooseって!笑 ちなみにハンカチ落としみたいな雰囲気のゲーム。
・Octopus
日本で言う氷鬼みたいな?でもタッチされると海藻になってゆらゆら揺れないといけない。この時の子供たちが激かわすぎる。
・Hot Potato
ボールが熱々のポテトらしい。日本で言う爆弾ゲームみたいな。円になって座って、みんなで歌を歌い、歌が終わった時にボールを持っていた人からどんどん円から抜けていて、残った人優勝。子どもたち、白熱。

【10:00~】ここで一回目のスナックタイム
(え、スナックタイムなんてあるの、いいな、、)
ちなみに子供たちのスナック、普通のクッキーとかもあれば、キュウリとかパプリカ切ったやつだけのもあって、なんかカルチャーショック。(おいしそうに食べてました。ベジタリアンではないらしい。)

【10:30~】スタッフと子どもの戦い。水着に着替えさせる

スイミングのため、更衣室に移動。すぐ着替える子は着替えるが、着替えない子は本当にゆっくり。笑 

【11:0-12:00】水泳クラス

みんな大好きスイミング!!驚いたのが、日本のように準備体操はなく、プールサイドに座ってゆっくりプールに入水するのではなく、みんなジャンプしてどんどん飛び込む。さらには水深4mあるプールに行きたいと言い、ライフジャケットを着せて、自由に泳がす。

私の知っている水泳クラスとはとてもかけ離れている・・・と思った矢先、2mはあるだろうジャンプ台に子どもたちが行くと言い出し、5歳の小さいこどもも中予なくジャンプ台からダイブ。けらけら笑ってる。

日本だと”危ないからだめ”と子供を守るために言っていることでも、案外やらせてみたほうが良いのかもしれない。子どもは自分たちが思っている以上に、やってみせる力をすでに持っているのかも、と水泳クラスを通して思ったのでした・・

【12:00~】ランチタイム。
最終日の金曜日はコミュニティーセンターが用意したBBQ!
「おお、BBQするのか、すごいな、、」と思ったら北米のBBQはそう、ハンバーガーとかホットドックのことをBBQと言っちゃう。みんな美味しそうに食べてました。(可愛い、尊い。)

【1:00~2:00】屋内フィールドでがっつり遊ぶ。体力持たない(私の)

先述したように、超充実したこちらの施設。屋内フィールドで遊ぶにも様々な遊具があります。
ボールやアイスホッケー関連遊具、ロッククライミング、大きく様々な形のあるマット?で積み上げられたピラミッド(語彙力、泣)で遊んだりと、あんなにプールで遊びまわったのに、子どもは無限に体力があって、アラサー、ついていくのに必死です。

【2:00~】本日二度目のスナックタイム
え、スナックタイムて1日2回もあるの??!!

【3:00~4:00】お迎えが来るまでみんなで外で遊ぶ
4時には終了するキッズキャンプ。親御さんがお迎えに来るまで、またみんなで外で遊びます。最終日にばいばいするときはとっても寂しかったです・・・
その他にも日によっては動物園へ行ったり、近くのビーチに行ったりするなどのアクティビティもキャンプに含まれています。

カナダの子どもたちと初めて関わってみて

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悪さをすることもあるのでその度に注意は必要ですが、私が今回かかわったチームの子たちは本当にとにかく可愛い、尊い、そして天使、この言葉につきます・・・!


そして同じカナダの子どもでも目の色、肌の色、髪の毛の色など、本当にバラバラです。でもその違いは彼らにとって当り前。カナダの子どもたちの生まれた時からこの多様性に囲まれている環境は、私個人としてはとても羨ましいと思いました。

また6歳くらいですでに、英語と親の母国語をペラペラと話せちゃうバイリンガルっぷりも見せつけられてしまい、唖然。。。思わず、「え、、今の、、英語じゃ、、ないよね??」と聞くと「うん、今のはロシア語」としれっと答えちゃう6歳児、すんごい。マルチカルチャー。

キャンプスタッフの指導力

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今回のキャンプに参加して、正直、それぞれのキャンプスタッフのヘッドスタッフの指導力はそれぞれだな、、と思いましが、私が参加したMini Adventureのスタッフさんたちは本当に素晴らしかったと思います。

キャンプだからなのか、(日本の幼児教育現場の知識があまりありません。。)私の認識では子供が低年齢であればあるほど、子どもと話すとき、子どもに合わせるような話し方をする人が多いと思っていたのですが、こちらのチームスタッフは、変に子ども扱いをすることなく、対等な立場、話し方で子どもと接していたように思います。

また子供を叱る際でも、なぜ今叱られているのか、どうしてそれが悪いことなのか、子どもが間違ったとき、その子供と1対1になり、子どもがきちんと理解するまで話をしていました。とてもリーダーシップのある方で、ただの一ボランティアスタッフの私にもとても快く接してくれました。

念願叶ってやっと参加できたカナダNPO団体でのキッズキャンプ。
この経験を活かして、今後のカナダ生活また面白い活動に参加していきたいと思います!

Variety Villageはキッズキャンプ以外にも様々なチャリティー活動を行っているので、興味のある方は一度ぜひ調べてみてください^^

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