母はかわいいおばあちゃん③なっちゃんに会いたい
母はかわいいおばあちゃんの第3弾です。
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今回はサブタイトルに「なっちゃんに会いたい」と書いてありますが、
ジュースを飲みに行くわけではありません
なっちゃんは、母の美容学校時代からの親友で父の従兄弟と結婚した人です。その2人の紹介で父と母はお見合いをしたので、言わば私の生まれたルーツとなる人です。
そんな母の親友なっちゃんが、、、認知症になったとの事です。
仕方がないですよね、もう80歳ですから。
今年の9月に父と2番目の兄が父の故郷に行った際、2人に会って知ったそうです。症状は進んでいるとの事でしたが、2番目の兄がなっちゃんと話をした時に「東京?東京から来たの?私はね、東京に友達がいるの。東京に美容学校時代の友達がいるの。東京に友達がいるの」と何度も何度も言っていたとの事。
その話を聞いて母は「なっちゃんに会いたい…」と呟いたので、私が「なっちゃんに会いに愛知県に行こう!」と提案したのです。すると母が「りりぃちゃん(うちの娘)と、姉ちゃん(私の姉)と皆で行きたい!」となり、ノリノリで計画はすすめられたのです。
が、
ちょっと待ったー
「俺の実家に足を踏み入れるのは絶対に許さない!認知症の人の所に会いに行くなんて非常識だ!行くのを認める訳にはいかない。絶対に許さない、絶対に絶対に許さない!」
ジジイうるせーよ
なんでジジイが出てくるんだよ。
ジジイ関係ねーじゃん。
(大変口が悪くてすみません)
なっちゃんの旦那さんは父の従兄弟で、父は父なりに実家との関係を誰にも乱されたくなかったみたいです。父にとっては、認知症のなっちゃんの存在は実家の恥さらしみたいな感覚なんです。(言葉が悪くてすみません)
そこに女の友情なんて一切無視なんですよ。
(年末にかけて私が荒れていたのはこれが原因でした)
「お前らは友達なんかじゃない!俺の実家を恥さらしにするつもりか!俺は許さねーぞ」
と言われたから、
「あーわかったよ。それなら誰かの葬式まで会えないって事だね。誰の葬式になるだろうね!」
と、私は最低な捨て台詞を吐き、計画は丸つぶれとなったのです。
しかしながら、そこでうちの姉が立ち上がり父に向かってこう言い放ったのです。
「友達じゃないって何?ちょくちょく会ってないと友達じゃないの?会わなくても心で思い合ってるのでも友達でしょ?
完全に忘れてしまう前に会いたいと思うのはそんなにダメなこと?そんなにダメなことなの?」
それでも父は1歩も引かず、2番目の兄も加担して、
「親父の言う事はもっとも。旦那さんに迷惑がかかる事はすべきでは無い」
ハァ?
ナニイッテンノ?
私はハァハァ言いながらもあきらめたのだけど、なぜか姉の方は何かに火が付いてしまったようです。
姉は父の従兄弟(なっちゃんの旦那さん)に手紙を書き、母となっちゃんを会わせたいことを伝えた。するとすぐに娘さんから姉の所に電話がかかってきて、是非とも2人を会わせたいと言ってきた。
それを父に伝えた。すると、
ダメだ。誰がなんと言おうと俺は許さない
2人を会わせる訳にはいかない
ジジイ……マジで……(これ以上は自主規制)
母も「お父さんに反対されてるならもういい。もう会わなくてもいい涙」
となったのです。この頑なな父の態度に姉のみならず一番上の兄もぶち切れて、私たちの家族にまた深い亀裂が入ったのでした。
私は、ジジイはこうなるだろうなと予測したけど、、、たぶん向こうの方が会うのに乗り気になって、下手したら東京までなっちゃんを連れてくるかもしれない、と思ったら案の定予想通りだった。姉が断りの連絡を入れると、娘さんから「それなら母を東京まで連れていきます」と返ってきた。
っと言う事で、
「みっちゃん(母)、なっちゃんに会いに行く計画」が極秘プロジェクトとしてすすめられた。
計画は下記の通り↓
①まず母と私と娘で「前から行きたかった蒲田の温泉がてら母の妹に会いに行く」という体で家を出る
②東京駅で母を姉に引き渡す
③母と姉は新幹線で愛知県の某所へ、私と娘は蒲田へ
④母と姉はなっちゃん家族と会食、私と娘は蒲田の親戚の家と温泉に行く
⑤私はアリバイの証拠となる、蒲田のきんちゃんお手製の太巻きを持って帰る(←ここ重要)
⑥東京駅で母と姉と合流
⑦帰宅して何食わぬ顔で母は父と太巻きを食べる
どうよ!どうよこの計画!
本当は、私も母となっちゃんの感動の再会に立ち会いたかったけど、日帰りの交通費(私と娘の分)が厳しいのと、アリバイはしっかりとしたものにしなければならないと思い、この計画にしました。(って、ただ蒲田の温泉に行きたいってだけw)
決行は今週の日曜日!って明日じゃんw
弾丸日帰りツアー、母が無事なっちゃんに会えますように。
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