英会話クラスでの試験って。

みなさま、こんにちは☆ここ最近、期末試験ウィークです。来週まで続くので、その後の採点が憂鬱だなぁと思っています。

英会話の授業を受け持っているので、正直「試験」と言われると違和感があります。英検やTOEICの対策授業であれば、試験があるのは分かるのですが。

試験をするにあたって、当たり前ですが正誤が発生します。それに伴い、点数を付けないといけなくなります。

しかし実社会で使う英会話に果たして正解ってあるのでしょうか?

私は大学や専門学校生と接しているので、一番若い子で18歳です。例えば私が18歳の女の子に「今日の服、可愛いね。もしかしてデート?」と聞いたところで、あまり問題はありません。だいたいの学生が、「最近バイト代で買ったんです!」とか「今日、実は初デートなんです。」とか、お互いが仲良くなるための会話のきっかけになります。(今はジェンダー問題や色々な問題を抱えている子がいるので、トラブルを避けてプライベートの話は一切しない先生が多いのは事実ですが。)

では全く同じセリフを、見ず知らずのおじさんが同じ女の子に言ったらどうでしょうか。文法は合ってます。日本人が日本人に話すと仮定すると、発音もイントネーションもなんら問題ないでしょう。でもきっと、アウトな発言になってしまう可能性の方が高いんですね。

これはもちろん究極の例ではありますが、実社会では誰もにとって統一の正誤はありません。誰が誰にその言葉を発するかが重要となってきます。

ここをスッポリと抜かしたまま、ひたすら試験だけをしてしまうのは危険です。しかも意外と皆さん、文法や発音ばかりに意識を取られ、「誰が誰に話す」のかって抜けてしまっています。

そうしたことを防ぎたいので、出来るだけ個別回答になるような工夫をして期末試験を作っているのですが、やっぱり試験=点数の方が気になってしまうのが学生です。いつか英会話の授業では、期末試験がなくなればいいなぁ。

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