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脱・超完璧言語主義。

みなさま、こんにちは☆今日は日本で感じる「超完璧言語主義」について。多言語を話すときに、めちゃくちゃ「完璧」を求められませんか?私は帰国してからずっと感じています。「超完璧言語主義」。こんな言葉があるかは知らないのですが、なんとなくニュアンスはご理解いただけると思います。笑 けっこう真剣なお話です。


イギリスから帰国してもうすぐ5年が経とうとしています。あっという間に5年。早かった。2016年8月末に帰国し、それからというもの私を見る周りの目は「イギリス帰りで英語がペラペラな人」になりました。たった2年間のイギリス生活で、イギリスに行く前と行った後では周りの目がだいぶ変わりました。

帰国してからフリーランスの英会話講師としてお仕事させていただいていますが、日本人の前で英語を話すのが一番プレッシャーを感じます。その理由が、「超完璧言語主義」。(←この言葉あるのかな?笑)。海外帰り=英語ぺらペらの構造です。勝手にイメージを付けられるのは別に良いのですが、そのイメージから少しでもズレた言動が見えたときに、一気に非難に変わるのはやめてほしいと常々思います。

不自由なく英語が使えるとしても、言葉が詰まったり、言葉が出てこないことも噛むことも多々あります。日本語で話していても同じことが頻繁に起こっているはずなのに、多言語になった瞬間、周りの目が厳しい。これなんなんですかね。

こういった状況を、勝手に「超完璧言語主義」と名付けてみました。笑

今日は何でこんなテーマを持ってきたかというと、私の英会話レッスンを受けてくれている留学生の就活話を聞いてしまったから。英語が母国語ではない国出身の留学生なのですが、私の授業をかれこれ受けて3年目に突入しようとしています。英会話レッスンが必要ないくらい英語ペラペラなのですが、学校のカリキュラム上受けないといけないので、受講してくれています。そしてこの留学生が日本語もペラペラ。なんなら日本人以上に理解力があったりします。笑 よく同じクラスの日本人学生に教えてくれています。私が話した英語を、クラスメイトに日本語で説明してあげる留学生。それくらい英語も日本語もペラペラなんです。

私が会社経営をしていたら、こんな素晴らしい人財、争ってでも欲しいくらいです。笑 もう就活バトルです。取り合いです。

しかし、学校のキャリアセンターや受けている企業からの意見は、「日本語がちょっと…」という。それを聞いて、もしや違う誰かの話をしているのかと疑うくらい、私からすると日本語もペラペラなんです。ただ、よくよくキャリアセンター側の話を聞いてみると、「ビジネスレベルの日本語が足りていない」ということなんですね。ちょっと敬語の使い方が間違っていたりするそうです。だからといって、決して理解できないわけではないんです。

これを聞いたときに、世の中の日本人の、外国人に対する日本語力の求め具合が異常だなと。ちょっと本当に異常だと思います。2回繰り返したけど。でもそれくらい、ヤバイと思います。(3回言ってしまった。笑)

しかも申し訳ないけれど、他人に対して「日本語がちょっと…」とか「英語あんまりペラペラじゃないですね」とかいう人に限って日本語しか話せないことが多い。他人に厳しくしすぎて、自分に跳ね返ってきてるんです。自分が多言語を話すときも、他人から見ると非難されるのではないかと思ってしまうんだと思います。

相手の欠点に目を向けるのは勝手だけれど、そろそろ「超完璧言語主義」やめませんか?

日本では数年も前から少子高齢化が問題となっています。残念ながら日本人だけではこれから先やっていけないでしょう。移民も難民も積極的に受け入れていない国です。この少ない人口でやっていかないといけないのは明白です。

しかし、こんな日本でもまだ働きたいと思ってくれている外国人がいる。この方たちが、「日本で働きたい」と思ってくれているうちは華です。しかし、ここまで言語に厳しいと、今は日本で働きたいと思ってくれている外国人たちも、きっと違う国に目を向けていくはずです。そうなってしまっては手遅れ。

まだ救いがいがある今。「超完璧言語主義」を抜け出したいと思います。まずは他人に寛容に。自分が出来ないことは相手に求めない。それだけでも大きく社会は変わるはず。そんな気がします。

脱・超完璧言語主義!!なんか選挙の公約みたいだけど、真剣です。

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