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当時の日記より51@2009 9/22

麺類レシピが枯渇した。もうダメだ。どうせ少ししか食べないのだから好きな物出しときゃいっか。そう思い

「とうもろこしと粉ふきいもでお昼なんてどう?」

小ばかにしたように

「あはははは」

と笑い声をあげて言った。

「そんな粗末なお昼ご飯なんて聞いたことないわー」

殴ってやりたい。

「あったかい蕎麦にする?」

「あ、蕎麦も食べられなくなったから出さないで」

「そうめん、うどん、蕎麦は嫌です。でもお昼は麺類じゃなきゃダメです。私に一体何を作れと言ってるの?次に入院したらお昼の麺食指定を止めなね。食べられないなら無意味だし、普通食に戻しておかずで凌ぐしかないじゃん」

「麺を止めたらそれこそ食べるものがなくなるじゃないのっ焼きそばとか焼うどんは食べられるもん」

「は?うどんを出すなと言いながら焼うどんは食べられるって何なの?」

「私はね、うどんは嫌だけど焼うどんを嫌だと言ったことは一度もありませんから」

「はぁぁぁ?そういうの屁理屈って言うんだよっ」

無視。本当にムカつく。あんたは副作用で物が食べられなくなってるんじゃない。味覚障害でもない、ただのわがままだ。

夕方、パンを買ってきてと言い出した。もうやけくそになっていた私は

「何処のパン屋がいいの?駅前?それとも電車に乗って買いに行けと?もう何処でも行くよ」

「駅前でいいわよ。甘いパンにしてよ」

「甘いパンは食事に向かないって言ってたよね。甘くていいのね。」

「食べたいものはその時で変わるのよ。甘いパンにして」

「だったら食パンにジャムつければ甘くなるけど」

「それは甘すぎるから嫌よ」

何なの、どんな基準?

「あと、小さいパンにしてよ」

ぶちキレる。

「どんな大きなパンだってちぎりゃ小さくなるんだよ!姫の言ってることはいちゃもんだよ!」

余命三か月だから頑張れると思った。

私は本当に限界です。



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