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『野生のアイリス』 ルイーズ・グリュック KADOKAWA

 2020年にノーベル文学賞を受賞したルイーズ・グリュックの六冊目の詩集。1992年に出版されたもので、翌年にピュリッツァー賞を受賞した。
 Wikiによれば「ノーベル文学賞はその作家の作品、活動の全体に対して与えられるものであって、一つの作品に対して与えられるものではない」とのことであるが、「特に代表的な作品や選考の上で評価された重要な作品などの名前が賞記に記されることもある」ことによるのだろうか、私は『野生のアイリス』の題名を目にし、アメリカから英文の詩集を取り寄せた。
 しかし読みこなせず、手放してしまった。

 ところが今回、原文と邦訳が併記された本がKADOKAWAから出たというので、懲りずにふたたび購入してみた。すでに再版だった。

 私が当初興味を持ったのは、題名にあるアイリスが私の氏に通じるからに過ぎない。
 しかしアイリスには、私にとってさらに興味ある意味があることを、この本で知った。

 それも、今日。たった今。


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