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吉見町初日本酒作り①

古民家の活動やら先々の事しか書いていなかったことに気づき、日本酒作りについて書きます!

去年の9月頃、東京の仕事が落ち着いていたので吉見町に比重を置き、古民家の事や市街化調整区域のことなど、何度も聞き知り、この町の一般住宅、農家住宅で何かをやるのは、かなり難易度が高いことが分かった。
居住型で敷地内の空き家と、不在型の空き家があり、所有者との連絡、意思確認から始まり、管理するのか、活用するのか、固定資産税だけ払い放置するのか、という状況確認を町の環境課がまとめている。

私が空き家を何かに使いたいと思っても、使いたい物件とオーナーとの連絡、確認から始まり、使用内容が許可取れるのかなど、協力隊&総合政策課&環境課が連携しないと全然進まない。
2年目協力隊として役場とのやりとりなど経験すると「連携プレイ」が単純に抜けていると感じる。
私も計画性のある人間ではないけれど、
「いつまでに何をしないといけないルール」や、
「どういう流れで、オーナーと連絡がつく」
など、教えてもらわないとわからないことが多いし、教えてもらわないとわからないことを教えてもらわないとわからない、と思いながらここまで来ました。
なので、もうあまり追求して考えていないのですが。

早速脱線。それはさておき。

去年の9月末頃、ふと小川町へ視察に行った。
小川町は有機栽培などが有名で、オーガニックの先駆けみたいな人がいることは知る人ぞ知る場所、土地だった。
実際私よりも、小川町を知っている友人も多くいました。

吉見町と似たくらいの距離の小川にも、人が来ているのならどんな感じなのかと視察に行く。
小川町は東武東上線とJR八高線(乗ったことないが)小川町駅があるので、アクセスは吉見よりも断然良い。
とはいえ、平日昼間は町は閑散としていたのは否めないが、そんなもんだろう。

小川町役場近くに、立派な蔵をコワーキングスペースに建て直した場所を見つけ、入ってみる。
蔵への興味深々なので、こんな風に出来たらいいと思いつつ、小川町駅近辺は市街化区域の為建物の利活用はまだし易い場所だと知る。


小川コワーキングスペースNEST
蔵内

https://fusaisanpo.com/小川町:築100年の石蔵「nesto」分校カフェ「mozart」/

その後、小川町の民泊、まちやどにもお話を聞きに行ったりしました。

小川の道の駅が改装中だったので、学校を改修してレストランやオフィススペースにしていた。
こちら、吉見町議員さん福井さんもnoteにまとめていましたので参考に添付させて頂きます。
https://note.com/fukuimanabu/n/nc0d25220de3a

この廃校の中にある販売所を見ていた時、小川町のものだったか覚えてないのですが、おそらく埼玉の日本酒が置いてあるのを見かけました。

こちらは川越の酒屋にて。

日本酒かぁ。
吉見町の道の駅に、お酒は販売してなかったような。
そもそも、吉見町にお酒はないか。
と思う。

吉見町はいちごやお米の産地です。
お米の産地で、日本酒は作れるのか?
という、素朴な疑問から始まり、役場担当者と相談。
日本酒を作ること、販路について、酒販免許がないと売れない、など様々な基本情報を調べて、果たして作れるのか…と最終決定は12月中旬のデッドラインまでの動きを記します。

余談ですが、数多くの農村地域やお米の産地で日本酒を作ることは、1番最初の試みの王道だと半年後くらいに気付きます。

時を戻し、吉見町近辺の酒造を探す。
近郊に何軒かあるようでしたが、小川町から始まったので小川町に3軒あるとのことで、アポ無し、一般客の雰囲気で覗きに行く。
しかし1軒は、休業中か廃業になってしまったと。

1軒目に行った酒造は、1回の醸造で約1tのお米で1500本くらいの日本酒が出来、作った分買い取りなら出来ますと説明してくれました。
どんなお酒を作りたいのか、吟醸酒、純米酒、純米吟醸酒、それにより削る%が変わってくる。
基本中の基本の話をして頂き、少しは勉強してから来るべきです、とお叱りを受け、無知な人間が突然来てすみません、、、とお礼とお酒を購入し店を出ました。

そもそも日本酒とは、酒米という日本酒醸造の為に作られるお米があります。
こちらのリンクお借りして、酒米とはの説明です。

簡単に言うと、私たちが日々食べてるお米は「食米(しょくまい)」と言いまして、食べる用に作られてるお米です。
米粒の大きさや、食感、もちもち度が高いなどお米の品種も沢山ありますよね。
それに比べて、酒米とは食米の3倍くらいの米粒です。
それはなぜなら、日本酒にするお米は、米の芯部分(芯白)を使うのでその周りを削るからです。
食米でもお酒は作れますし、実際数多く醸造されていますが、米粒が小さいほど芯白も少ないので、使用する米の全体量は多くなるという事です。

埼玉でも「さけ武蔵」という品種を作っています。


帝松さん酒造見学資料より。

勿論、酒米の方が酒作りに適しているので、取引価格も上がります。
酒米と食米の違いは、こんな感じで、もちろん吉見町には食米しか作っていません。

時を戻し、小川町2軒目の酒造へ。
若干心折れつつ、無理を承知で再び客の感じで突撃。

こちらの酒造の直売所に入った時、商品の量や活気を感じました。
接客のレジの方に、吉見町の地域おこし協力隊っていうのをしてまして、お酒作りについてお聞き出来ますか?と伺ったところ、丁度今、専務がいるから聞いてみますね!と、声を掛けに行ってくださいました。

お店閉店間近の4時過ぎ、酒造見学と試飲体験の対応をしていた専務に、もう少し待ってもらえたら!と声かけて頂き、待つ。
専務はなかなかお店にいないからタイミング良かったですね!と仰っていただいたのは、専務のお母様だったようです。
その日その時間に酒造見学&試飲体験をしていた、若いカップルにも感謝。

ここからが本題。

日本酒作りとは、個人の発注で出来るものなのかを問う。
本当に、何の下調べもせずに伺った無礼者に丁寧に説明して頂き感謝します。

そもそも、日本酒作りは稲刈りの時期10月〜始まり3月にかけての年間スケジュールを8月までに組まれるとのこと。
私が訪れたのは9月下旬。
年間スケジュールの締め切りも埋まっている時期。
本当に、何も知らずにすみません・・

しかし、3月最終ならギリギリ組み込めますよ、と。
そして、普通だったら作った本数約1500本買取が当然なところ、数本レベルじゃなければ、最低ロットの買取でも大丈夫ですよ、と。

そんなことあります?
そちらに損益しかなくないですか??

まぁ大きな利益はないですけど、笑)、同じ比企郡内で土地のお米でお酒作りをこれからしていきたいと思っているとお話しして頂き、ほんの少し光が見えた瞬間でした。
諸々今後の計画、役場との相談などして頂き、最終判断は12月中旬にはご連絡くださいと、説明して頂きました。

ここから、私と役場との話し合いが始まります。
次回に持ち越します!!

こちらの専務さんはその後17代目社長に就任しました!
「帝松」で有名な松岡醸造さんとの日本酒醸造計画、果たして上手くいくのか、
そもそも、企画決行出来るのか、詳細は次回。

https://www.mikadomatsu.com

吉見町地域おこし協力隊
あやめ


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