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雑文書き・『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』を読んで

佐藤愛子さんの、『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』を読みました。

前作の『九十歳。何がめでたい』は、取材をした書店の方に紹介していただいて読みました。

↓そのときの『たまきたPAPER』記事はこちら。ああ、いい記事つくってるなあ、私…。

1124たまきた2017冬_入稿8


これがきっかけで、『九十歳。何がめでたい』を読んで、佐藤愛子さんのファンになりました。

ちょっとしたことで、「誰がこんな失言した」とかすぐニュースになるというようなことを、「いちいちうるさい」と書かれていたのが、「そうそう!!」と思いました。上の記事で紹介されているように、こびない感じがいい。日常の、なんとはなしに感じているようなことを、さっぱり、面白く伝えるうまさは、なんとはないではない筆力。90歳越えで、この力、鋭さ。もう憧れて憧れてやみません。

『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』も即買いしました。

若いときの豪快な家買いエピソード、最高です。

全然、筆力も鋭さも衰えていないですし、体は弱っておられることが伝わってきますが、自己を客観的に見る人としての力がまったく衰えていない。

図書館で予約して、佐藤愛子さんの過去の作品もまとめて借りてきました。楽しみ。

最近、あちこちの自分のWEBやらここでやらで書き散らしはじめたのは、佐藤愛子さんの影響です。

『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』に、ご自身のことを「雑文書き」と言っておられて、「そっか、雑文でいいんだ!」と単純な私はふと思ったことをばんばん書きたいように書いていくことにしたのです。

たくさん、言いたいこと、書きたいことはあったんです。でも、人に会えないのもあるし、人見知りだから人にうまく伝えられない。書くのはプロですけれども、私の言いたいことなんで特別誰も読みたくないだろう…などと思っていたのですが、佐藤愛子さんが、「いいのよ雑文で」と言ってくれている気がして。

佐藤愛子さんの雑文は雑文じゃなくて面白い作品なので、同じにしてはいけませんが。でも雑文、書く!

誰が読んでいなくても、雑文、書きます!


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