見出し画像

20代前半で婚活市場に飛び込んだら。 【その⑤】

前回のお話はこちら↓

今まで私は、年上の男性という存在にある種の幻想を抱いていたのかもしれない。

仕事も私生活もスマートな男性。
年下の女性を大人の余裕でエスコートしてくれる男性。

そういう人に出会えると思っていた。
まさか出会えないどころか、幻滅するような振る舞いの男性ばかりと思っていなかった。

とんでもない他責思考で自分に原因があるとはこの時は微塵も思っていなかった。

結婚情報サービスを辞めたあと、すぐに他のサービスに高額な金額を課金する気力はなく、手頃なマッチングアプリに手を出した。

その中でも私が使ったのは「pair●」と入会に写真審査がある「mr&mis●」、相手男性が特定職業の「自衛隊プレミアムクラ●」の3つ。

超王道のマッチングアプリのペアー●。
たしかに同年代と沢山出会えた。
しかし、身体目的なのかセクハラギリギリのがっつきすぎる連絡を送ってきたり、同じ恋愛コラムを読んだのか口説き文句が同じ人がいたりとあまり”会いたい“と思う人はいなかった。

同時に10人以上とやり取りを並行して行うのに物理的に疲れてしまったし、その中の何人かはマルチだった。

マルチやネズミ講の温床になっているというのは本当のようで、1回目のお茶のデートでは普通の会話だったのに2回目のデートで「今の人生に満足しているか」や「今自分がハマっている社会人サークルの集まりがあるからぜひ来ないか」などと誘ってきた。

誘われた瞬間、人生初のマルチ勧誘に感動してしまった。都市伝説ではなく、実際にいるのだと。

結婚したいからマッチングアプリを使っているのであって、社会人サークルで人脈を広げたいわけじゃない。

あくまで20代前半までに結婚することが私の目標だったからだ。

ちなみに、そのマルチ商法の男性は駅で別れたあとすぐにブロックした。

後者の二つのマッチングアプリは完全に興味本位だったが、
出会いの機会はあったし、それなりにデートを重ねることができた。

それでもうまくいかなかったのは、今ならわかるが婚活と相手を舐め腐っていたからだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?