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不得意分野で何をして生き延びてきたか

今日もお疲れ様です。kaoyaです。

今日は私が不得意なIT・システム開発分野でどうやって働き続けているのかについて書いていきたいと思います。

システム開発というとどういったものを思い浮かべますか?ディスプレイ背景が黒いPCを無言でカタカタカタカタしているエンジニアさんのクールなコーディング姿でしょうか?それともスケジュールが差し迫る中で「仕様を一部、変更する!」という叫び声や怒号が飛び交うオフィスの風景でしょうか?最近であれば、マンションの一室をリノベした小さいけどお洒落なオフィスで、タブレットと湾曲ディスプレイに囲まれて少人数で楽しそうに開発するベンチャー企業風のイメージかもしれません。

私は、どのイメージの空間にも存在していたことがありますがこれらの風景の当事者になったことはありません。

なぜならコーディングができないからです。

そして、これは振り返ってみると大きな大きな反省点なのですが、コーディング出来るようになろうともしてきませんでした。

隣でエンジニアさんが開発しているのに興味一つ持たず、無料の勉強ツールや仕事の合間に通えるスクールがあるにも関わらず手を伸ばそうともせず、文系の自分にはコーディングはできない、やっても意味のないものだという先入観に囚われて15年も過ぎてしまいました…。

では何をしながら生き延びてきたのか。

一言でいうと

「コミュニケーション系全般を引き受けてきた」

です。

システムやゲームの開発を企業で業務として行う場合、必ず「チーム」と「役割分担」が発生します。○○システムの開発チームという括りでチームができて、その中で「開発担当」「顧客・関係者との窓口担当」という大きな2つの役割のどちらかを与えられて仕事を行うようになります。

コーディングができないkaoyaに振り分けられるのは実質「窓口担当」の1択でしたのでひたすらに情報の運び屋をし、関係者と開発チーム間で勃発する諍いの仲裁をやり続けました。

回数をこなすと不思議と慣れてくるもので、窓口業務自体は苦ではなくなりました。難しいIT用語やロジックの説明に付いていけないこともありましたがそれも慣れてきます。用語は覚えていくのでストックが脳内に溜まっていきますし、ロジックのパターンも「これ、前にほにゃららの機能で実装されてたのと同じ考え方だ」となんとなくわかるような気になってきます。

また、エンジニアさんたちも自身が面倒だと感じている仕事(関係者とのコミュニケーション)をやってくれている窓口担当に少なからず感謝してくれているので、言葉をかみ砕いて説明してくれました。(誰しもがそう、というわけではありませんが。)

このように役割分担が明確に行われている開発現場では窓口業務という名のコミュニケーション業務が役割として与えられるので、コーディングや開発知識が無い文系人材でもチームに貢献することができたのです。

ただ、今振り返ってみると20代前半のうちにどんなプログラミング言語でも勉強してみるべきだったと思います。そしてシステム開発に関わる基礎知識くらいはITパスポートの勉強などを通じて持っておくと心強いお守りになっただろうと思います。

プログラミングは料理と同じ、と昔お世話になったエンジニアさんがことあるごとに言っていました。料理って、突き詰めると最低限「消化不良を起こさない食べ物を作る」ことができればいいのです。食べてお腹を壊さずに栄養を摂取できるものが作れればひとまずオッケー。「米は水と過熱すると食べられる」という概念を知っているだけで炊飯器を使えておいしいご飯が食べられるのです。プログラミングについてもこの「概念を知っている」レベルまで到達できていれば、コミュニケーションを主体とした窓口業務だったとしても何倍も良い品質になりますし、今後のキャリアパスの選択の幅も広がりますよと15年前のkaoyaに伝えてあげたいです。


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