自分らしく働くとはなにか-vol.2
1,000万円失注事件
2社目はメディア事業だったので、平均受注単価はだいたい300万円くらい。そんな中予算1,000万円でしかも自社メディアのターゲットにマッチしてる商材。これはお宝案件。獲るしかない。獲らなかったらあり得ないという気持ちでした。
早速社内のリソース確保。ターゲット視点で企画を考えるディレクター陣を招集。その中でも信頼のおけるメンバーが、本当にみんな快く、そして前向きな気持ちで集まってくれて、提案までタイトな時間の中、これはいけるぞ!という提案をすることができた。
結果…
最終2社まで残って、失注。
今思い返しても、提案内容に落ち度はなく、完全にこのプロジェクトリーダーとしての私のこの案件に対する姿勢とマインドがダメだったのが要因でした。
実はこの案件、1社目で出向していた広告代理店からの相談。新卒の時から色んな広告代理店を担当していたので、「広告代理店ってこうだよね」といった固定概念ができあがってしまい、ちゃんと代理店担当者の声に耳を傾けていなかったのです。
もっと直接的にいうと、クライアントとメディアの間に立って、クライアントのやりたいことを叶えつつ提案するメディアのことや企画内容をちゃんと理解して、クライアントに魅力的に説明するのは当たり前。だってそれを私もやってきたし。メディアは、メディアが抱えているユーザーがクライアントの商品について興味を持つために、一番魅力的な企画を提案してるのだから…
クライアントとメディアの間に立って、クライアントのやりたいことを叶える、
そのためのメディアからの提案を魅力的に説明するのは代理店の仕事。
とても傲っていたと思います。
代理店担当者の方は、クライアントからの度重なる要望を伝えてくれていたのに、その要望にあまり耳を傾けず、自分達の提案はこれがベストであると…
それを説明できていない代理店が悪いと…
毎週実施している営業定例で開口一番から、入ってきたばかりの新卒が隣に座っているのも忘れるくらい、泣きながら報告しました。
すると、自分の否を正直に認めたからなのか、先輩や上司からもちろん指摘やアドバイスはしっかりともらいましたが、怒られませんでした。
それが優しすぎてまた号泣…
この人たちにがっかりされたくない
この人たちに絶対仕事で認められたい
頭の中で、カチッとスイッチが鳴り、
代理店に向き合うマインドが
言葉通りの代理屋さんから
クライアントに一緒に向き合うパートナーへと
変わりました。
ここから「自分らしく働く」ということに
純粋に向き合えるようになっていきます。
つづく…
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