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官能

すさぶる強さに

体が知らぬ方へ たわんでいく

末端からクオークの単位で

ほろほろと ほろほろと

くずれていく

もう何もうつさない目をした

わたしの体の中に 

あなたが

音もなく満ちて

あなたの手が

わたしに触れる その頃には

〈わたし〉は

輪郭だけになる

もう少し

もう少しして

輪郭さえも消え去ったら

〈わたし〉は あなたになる


反応の熱だけ 残して




読んでくださって本当にありがとうございます☆