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となりのベッドのひとみばあさん

今年の9月末救急搬送された私が言いたいのは、

救急車はせまいです。ガタガタ揺れて乗り心地が悪いです。

ERはほぼ外でめちゃくちゃ寒かったです。

MRIはせまくて、圧迫感半端なくて、こわいです。

なので、

体調がちょっとおかしいなと思ったら、自分で歩けるうちに病院へ行きましょう!30歳、40歳過ぎたら一年一回は念入りな健康診断受けましょう。

真実を知るのはこわいかも、めんどくさいかもですけど。



ヘッド画像だが、みんなのフォトギャラリーからお借りしたもので、私の入院時の写真ではない。

日帰りで帰れると思っていたのだけど、検査値に異常値があったため結局、2泊した。

同室は1日目はほかに1人、2日目にさらに2人増えた。

この2人が認知症の高齢女性。1人は身の回りのことは自分でできていたのだけど、もう1人は食事から全介助で、看護師さんがなかなか大変そうだった。何しろ、食事中も、「〇〇さん、寝ちゃダメよ!ちゃんと噛んで!」などと何度も言われながらで、1時間以上かかっていたし。

問題は夜中で、この人の寝息が、

「あばあばばば、あばばばばばば」とかなりうるさい。

そして数時間おきに体位交換やオムツ交換が行われるのだけど、その度に「いたい!いたい!」と声をあげられる。

私はもう、眠るのをあきらめた。自分も症状が出ていて、眠れなかったし。ナースステーションに行ってアイスノンをもらったり、自販機で水を買ったり、病棟を歩き回って時間を稼いだ。あとはベッドのそばの明かりをつけ、スマホも本も何もないので、薬の説明書の裏紙に病棟の鉛筆で字を書いていた。今後自分が二度と倒れないために、生活をどう変えたらいいのかを考えて字を書いた。

にしても、正直、我慢できないぐらいうるさい。

その時思い出したのがひとみばあさん。

頭の中で、志村けんさんのキャラクター、ひとみばあさんが横に寝ている設定にしてみたら、今度は笑いがとまらなくなってしまった。

志村さんのひとみばあさん、実はめっちゃリアルなんだ。

自分の頭の中の設定を変えれば、自分の感じ方はいくらでも変えられる。

もちろん、

きちんと対処しなければならないことには、行動をおこすべきだ。

それにしても、お笑いは偉大だ。この時の私の気持ちをひとみばあさんがどれだけ救ってくれたか計り知れない。


ひとみばあさん、どうもありがとう。

お笑いがこの世界にあって、本当に良かった。




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