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スイッチバック

なんだか 列車があともどり
むむむ
もしや 先ほどみた景色

車掌さん
車掌さん
わたしは後ろにすすんでる?

心配ご無用 お客さま
これぞ スイッチバック でございます
高い山に登るには
山の斜面をジグザグと
ゆっくりのぼる が はやいのです
もしも 山のてっぺんに
一直線に 登ったならば
はじめはスイスイ進めましょうが
山の五合目さしかかる頃にゃ
にっちもさっちもと
立ち往生が 関の山
やがては
おしりのほうから ずるずると
すべりおちてしまいましょう

行きつ戻りつの道のりは
さぞかしもどかしく
お思いでしょうが お客さま
ご覧ください
眼下に広がるこの景色
すこしずつでも こつこつと
のぼっているのでございます

どんな時にも 自分には
進んでいるのか
戻っているのか
まことに
見えにくいものですなあ



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成長は同じことを繰り返しているようで、螺旋階段を登るようにちょっとずつ前進すると聞いたことがあります。

戻っているようで進んでいることもあるのではないでしょうか。

戻っているようで、戻っていることもありますけど。

読んでくださって本当にありがとうございます☆