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行動経済学をちょろっと勉強したら、人生における意思決定について考えさせられた

今年に入って行動経済学に興味を持ちました。

行動経済学とは、心理学と経済学を合わせたものです。

昔の経済学は「人は利益を得るための行動・選択をする」という考えだったようですが、実際の人間というのは、その場の感情に合わせて非合理的な判断をする生き物のため、経済学と心理学が合わさって考えられるようになったみたいです。

行動経済学の代表的なモデルとしてプロスペクト理論というのがあります。

簡単にいうと、人は何か選択するときに確実に利益を得られるほうを選択しがちで、不確実なものに対しては損失が大きく感じるということです。

例えば、

A:確実に1万円もらえる
B:50%の確率で2万円もらえるが、50%の確率で0円になる

この選択肢であれば、Aを選ぶ人が多いかと思います。Bのほうが利益は大きいですが、外れると何ももらえないとBを選ぶことは損が大きいと感じるんですね。

人が「損だ」と感じるのは、何かと比較して損と感じていると言えますが、それを参照点と呼ぶそうです。

参照点を現状に置くとこんなことが起きます。

「これを選択することで今より状況が悪くなるかも…。じゃあ今のままでいいや。」

みなさんも経験がありませんか?

この現象を現状維持バイアスと呼ぶらしいのですが、この理論を知ったとき、わたしは人生で2度現状維持バイアスに打ち勝っていることに気がつきました…。

1:新卒8ヶ月目で退職

わたしが世間知らずのおバカさんが故にかもしれませんが、新卒のときって他の会社を知らないから自社に対して疑問を抱いても比較・検討ができないし、転職の決断ってハードル高いと思うんですよね。

前の職場を悪く言うつもりはないのですが「本当に今の会社・仕事はわたしに合っているのか…?」と思い続けながら働いていました。

「でもこんなに早く辞めてしまったら転職する際に不利になるんじゃないだろうか。だからもう少し続けようかな…」と悩みましたが、「現状に満足していないんだから、この先厳しいかもしれないけど環境を変えよう!!荒波に揉まれるしかないっ!!」と思いやめてしまいましたw

【結果】
今は、自分に合った仕事につくことができて辞めたことを後悔していません。

2:7年半交際・同棲した恋人と別れる

なぜか長く付き合うと周りから「じゃあもう結婚だね!」と言われます。「長く付き合ったら結婚なのか…?」と違和感がありました。

彼は一緒にいて楽しかったし、気を遣わないし、別れたい理由は特にないと思ってたのですが、ある時から「本当にこの人でいいのだろうか…?」とモヤモヤし始めました。

でも彼以外に素敵な人に会ったことがないし、会う機会もない。この先自分のことをこんなに好きでいてくれる人に会えるんだろうか?次に付き合った人とうまくいかなかったときに後悔しそう…

など、THE現状維持バイアスって感じに迷走を続けていました。

結局別れる選択をしたのは「この先、彼以外の素敵な人に会えるような気がする。(何の根拠もないw)もし、会えなかったとしても後悔しない…ような気がする。」と思えたからです。(あまり具体的なことは書きませんが)

【結果】
今は、とても素敵な人に出会えて幸せです。

結論:自分が選んだもので結果を出せるようにしていくことが重要なんじゃないか?

行動経済学におけるプロスペクト理論・現状維持バイアスというものを知ったとき、同時にファーストチェス理論というのを思い出しました。

ファーストチェス理論とは、チェスの世界において5秒で考えた手と30分で考えた手は、86%同じ手だったという実験結果から導き出された理論です。

最近は仕事でもファーストチェス理論を意識しています。あれこれ考えて動きが遅くなるよりも、まずはその時思いついたアイデアで動いちてしまおう!と。実際行動してみて気づくこともありますしね。

なので、あまり「今のままがいいか否か…」と考え続けず、スパッと決断しちゃったほうがいいんじゃないかと思います。

リンモチの麻野さんが記事の中でこう言っていました。

極論を言うと、どんなに最善の手を選んだとしたとしても、メリットが51%あり、デメリットが49%あるような意思決定ばかりだと言っても過言ではありません。

だとすれば、どちらの選択にメリットが51%あり、どちらの選択にメリットが49%しかないのかということを思い悩む時間があるのであれば、迅速に意思決定して、その手を選んだことが正解にあるように力強く推進した方が、メリットは60%、70%と増えていくはずです。
引用元:https://toyokeizai.net/articles/-/278352?page=4

これを読んだときはっとさせられて、まさにそうだと。

長く考えても結果は変わらないことが多いのであれば、自分が選んだもので結果が出せるように努力した方がいいんじゃないかなーと。

これは、わたしが現状維持バイアスを打ち破った2つの出来事に対して、満足してないけど努力によって自分を納得させてるということが言いたいわけではありません。(笑)

転職と恋愛に関しては純粋に結果に納得がいっています!

ということで何が言いたいかというと、行動経済学はおもしろいよってことと、自分の選択に自信をもてるようになれると幸福度上がりそうだねということです。

▼ついでに読みたい行動経済学の本

みなさんもおすすめあったら教えてください。


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