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アウトプットが苦手な私

転職活動をしている時に、キャリアアドバイザーに「アウトプット苦手ですね。」と言われました。ここでいうアウトプットとは、質問に対してすぐに返答できない、また道筋をたてて論理的に答えられていないということ。就活のときにも同じことを言われたので、対処方法はすでに知ってて、特に焦りはしなかったです。でも、周りの人も同じようなことを言われたのか、少し落ち込んでいるように見えました。それを見てキャリアアドバイザーの言葉に対して、私は何だかモヤモヤした気持ちがし、「アウトプットが苦手」であることで自分の気分を下げる(下げさせる)必要はないのにと思いました。それはアウトプットが苦手なのではなく、コミュニケーションの取り方が人によって違うだけだからです!

内向型と外向型という言葉を聞いたことがある人も多いと思いますが、私は完全に内向型です。内向型は、シャイとは違います。内向型・外向型とは、エネルギーの取り方(充電方法)と刺激に対する反応の違いからきています。内向型・外向型は、環境から作られるものではなく、生まれながらの脳の働きが関係しているとも言われています。

内向型の人は、アイデア、感情、印象といった自身の中の世界からエネルギーを得ている。
引用:「内向型を強みにする

外向型の人が社交的・おしゃべり好きであるのに対して、内向型の人は無口に見え、聞き役が多いです。ただ内向型の人が外向型の人と比べて、口数が少ないとしても頭の中で常にいろいろ考えています。つまり、自分の中で対話していることが多く、話す前に考える時間が必要なため、質問の後に少し間が空いてしまうのです。例えば、「最近、仕事どう?」と聞かれた場合、私の頭の中は「最近の仕事」について、どのような仕事内容か、同僚の様子、業務量などについて考え、結果「忙しいかな」と答えます。反射的に「忙しいかな」と言っているわけではないので、質問の後に少し間があいてしまいます。対面の会話であれば考えている姿が伝わるのですが、電話だとただ無言になってしまうこともあり「もしもし、聞いてる?」と相手から心配されることもしばしば。

内向型の人の多くは考える時間が必要なため、すぐに返答できず「アウトプットが苦手」に感じてしまうだけだと思っています。そんな人に私は「あなたは、アウトプットが苦手なわけじゃないよ。アウトプットの準備ができていなかっただけだよ」と伝えたいです。面接のときなら事前に想定質問の答えを考えればいい。会議の時なら、事前に話し合う内容を教えてもらうか、使う資料をもらうことができるか聞けばいい。そうすれば事前に言語化しているため、スムーズに相手に自分の意見を伝えることができます。

アウトプットの方法を知るのも大切だとは思いますが、まずは自分自身に目を向けてみるのがいいかもしれません。自分がどのような環境や条件下で、アウトップができにくか、その場合の対策を考えてみてください。むしろ周りを驚かせるアウトプットができるかもしれません。「苦手だ」と思うことから、「コミュニケーションの取り方が違うから対策を考えよう」に変えるだけで心の軽さが違うので、アウトップで悩んでる方の気持ちが少しでも楽になれば嬉しいです。


Photo by STIL on Unsplash

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