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【詩】命の肌触り

命の肌触り

花吹雪に誘われ
小走りで坂を駆け上がった
息切れがひと休みを促す
心の痛みの意味を探す

防水加工された布の上を
ヒュルヒュル滑る水滴のように    
道筋の見えない定めに翻弄されても 
目の前の道を夢中で進む潔さとは

余計なものをそぎ落とせば
凛と美しくなれるのだろうか
心も

無音のメロディが流れる時
魂の意識は源との繋がりを思い出し
現世と縁を持つ前の姿で佇む
あやふやな未練が研ぎ澄まされる

花びらを掠める命の肌触りが
息遣いに溶けていく

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