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[26回目のイタリア] 渡航準備の今昔(いまむかし) その4

その3からの続きです。

支払い手段の変化

現金主義

ずーっと、イタリアは現金主義でした。個人商店が多いということもあるかもしれません。旅行中、クレジットカードを使うのはホテルかブランドショップなどでのまとまった金額の買い物、レストランディナーなどある程度の金額の食事、ぐらいでした。

なので、現金が必要で。空港で両替、町の両替商で両替、などいろいろやってきましたが、ここ数年はクレジットカードのキャッシングで必要な額だけ現地のATMで引き出すことをしています。もちろん利息は付きますが、帰国後翌月の引き落としを待たずにコールセンターに連絡して「事前返済」をすれば、利息も大した金額にはなりません。両替商でたっぷり手数料を取られるよりもお得です。

コロナで激変?


ついにイタリアにもキャッシュレス化の波が

コロナ後久しぶりの2023年夏にイタリアを訪れたら、すっかり様子が変わっていました。数ユーロの支払しかしないBarでの支払いでも、クレジットカード(のタッチ決済)ができるようになっていました。

最初は現金を用意していたものの、周囲のイタリア人が躊躇なくタッチ決済をしているのを見て驚きました。ミラノでは地域で普及しているバーコード決済もあるようで、それを使っている人も見ました。

ミラノで最初にその様子を見た時は、「ミラノってビジネスの街だし、ここだけかもね」と思っていたのですが、その後訪れたフィレンツェでも同じでした。

クレカのタッチ決済ができるといういことは、スマホに取り込んだ(ApplePayなどの)クレカでタッチもできるとうことです。一部仕様によっては、クレカを選んでも iD とか QuickPay になってしまうので(たぶん)支払いができないと思いますが、クレカ会社のタッチ決済が直接できるものであれば、大丈夫です(私はVISA touchを使いました)。

旅行者にとっては、慣れない海外のお金を使ってコインが増えてしまったり、コインの違いを確認するためにやたらレジで時間がかかってしまって焦ったり、そもそも他人の前でお財布をずっと出していて、どこにそのお財布をしまったのかも注目を集めてしまう…なんてことから解放されるので、これ以上ない便利さとセキュリティです。

もちろんスマホをなくしたり盗られたりしないように注意は必要ですが。
街歩きにGoogle Mapを使ったりしてスマホをずっと持っている(スマホショルダーでぶら下げている)と、支払いもその流れでできてしまうのは快適です。

(番外編)免税手続きも簡素化

使う空港の規模などによって違うと思いますが、免税品の帰国便出発時の手続きもかなり簡素化されていました。

出国直前に現地通貨をもらってしまって、余るなーとなったり、それを避けようと日本円で受け取ることにしたら、かなり悪いレートでお札単位に切り下げられた金額になって損した気分になったり、ということからも解放されます。

免税手続きを担う業者によって多少違うと思いますが、最大手の Global Blue は、アプリをスマホにダウンロードしておき、パスポート番号などの基本情報をいれておけば、免税の買い物の後アプリにデータが(自分では何も操作しなくても)連携されるようになっていました。

買い物後、その日のうちにアプリ下部の"Purchases"のところに更新情報アリの印が。

出国時も(ローマフィウミチーノ空港の場合)、税関に行ってスタンプをもらう必要がなくなっていました。Global Blueの窓口(は行列していることも多い)かキオスク端末(空いている)に行って、画面の指示通りにパスポートのスキャンやフライト情報を入力(もしくは搭乗券のスキャン)したら、近くにいたスタッフに「これですべて手続きは終わりよ」と言われました。クレジットカードへの返金を希望すれば、その後どこの窓口に寄る必要もなく、手続きが進むのです。手続きの進行具合もアプリ上で情報が更新されるので、安心できました。お店でもらった免税の書類も結局そのままどこにも提出することはなく持って帰って来ました。楽ちん!

↑ サムネイルは英語ですが、日本語ページが開くはず。

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