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質問①【こどもの意見が反映されるまちづくりの推進について】

【清水あやこの質問】
計画的なまちづくりを推進する中で、多摩都市モノレールの延伸にあわせた公共交通の再編をはじめ、少子高齢化、自然環境の保全など、未来を担うこどもたちが、自分たちの考えを形にしていくためには、現在、意見を表明していく必要があります。

令和5年4月から、全ての小・中学校で、総合的な学習の時間等を通して「まちづくり学習」が始まります。ゼロカーボンシティチャレンジ校として、第三小学校、雷塚小学校、第三中学校が指定されており、武蔵村山市のゼロカーボンの実現についても、どのように推進していくのか、今現在の武蔵村山市のために、将来の武蔵村山市のために、こどもたちの意見が反映するまちづくりについて伺います。

【教育長答弁】
まちづくり学習につきましては、児童・生徒が、市のために自分たちでできることを考え、地域や関係機関の方々と関わりながら、自分たちの考えたことを実現するために行動していく学習を進めてまいります。その中で、ふるさと武蔵村山市に愛着をもつとともに、自らの力で行動する力を身に付け、生きる力を育んでまいります。


【清水あやこの再質問】
まちづくり学習は、どのような流れで行われて行くのか教えてください。

(教育委員会)
令和5年度より、市内小・中学校において、地域学習をとおして本市の理解を深めるとともに、自分たちのまちの未来を考え、「まちづくり」に参画していく学習を各教科等に関連付けて実施していくこととしています。

(清水あやこ)
わかりました。これまで各校で行われてきた、地域学習の取り組みを教えて下さい。

(教育委員会) 
地域学習の取組についてですが、生活科、社会科、総合的な学習の時間等において、地域の自然や地域の人々の仕事、伝統文化などについて学習しています。
具体的に申し上げますと、第一小学校では、10年後の武蔵村山市について考えようというテーマのもと、グループに分かれて自分たちの考えをまとめ、学習の最後には市役所職員を招き、ポスターセッションを行いました。
また、第十小学校では、地域の農家の方と協力して、夏祭りで野菜の販売をしたり、イオンモールのゼネラルマネージャーをゲストティーチャーに迎え、地域貢献や食品ロスについて学び、まとめたことをポスターにまとめて掲示したりしました。

(清水あやこ)
地域学習により様々な方のお話を伺う機会があり、地域の方が、どのような事を大切にしているのか、どのような事を考え行動しているのかを知る事ができたことは素晴らしい学びだと思います。
考えはあっても、なかなか意見を口に出せないような児童・生徒に対する対応はどのようにするのでしょうか。

(教育委員会)
まちづくり学習の中でグループでの話し合いやワークシートなどを通じて、自身の考えを深め、対話を大切にする学習を進めていきたいと考えます。
また、今後のまちづくりに対する意見を表明していくことだけを想定しておりません。各学校での学習の進展状況にもよりますが、児童・生徒自身が地域の課題解決や活性化に取り組むことも考えられますので、意見だけではなく、自ら実行していく姿を期待しています。

(清水あやこ)
意見を言うだけではなく、自らが行動するということは、大事な視点だと思いました。社会に課題を感じた時、良いアイデアを思いついた時に、「自分には何ができるか」そう考えることで、人間として成長していけるように感じます。こどもが意見を表明することがこれから益々大切にされていく時代でありますが、自分の中で考え、行動できたならば、それは周囲が気づかなかったとしても、とても素晴らしいことだという考えも同時に持っていないとならないと感じました。
特別支援学級の児童・生徒、不登校の児童・生徒の意見の反映はどのようにするのでしょうか。

(教育委員会)
児童・生徒の実態にもよりますが、特別支援学級においても、自分たちにできることを学級で考え実行してみたり、通常学級での取組に参加したりするなどして進めていくことになります。
また、不登校の児童・生徒については、普段から家庭や当該児童・生徒と定期的な関わりを行いながら、実態に応じて学習の保障を行っております。家庭訪問やインターネット等を用いて、他の学習と同様に、可能な限り進めていきます。

(清水あやこ)
様々なケースに対応していただけるとのことでわかりました。まちづくり学習で、教員が大切にしていくことを教えて下さい。

(教育委員会)
将来、児童・生徒が自ら考え、地域の大人と対話するなど、自ら行動して自分たちの町を自分たちでつくる姿を目標として、指導していくことが必要であると考えます。
そのためには、児童・生徒がまちづくりに興味関心をもつきっかけを作るために、都市計画等を分かりやすく説明するとともに、市の地域人材や地域資源の積極的な活用が図られるよう、教材開発に取り組んでいかなくてはならないと考えます。

(清水あやこ)
都市計画等はなかなか分かりづらいので、分かりやすく伝えていただくとのことでありがとうございます。市の地域人材や地域資源の積極的な活用により、児童・生徒がより地域に関心を持って行くことを感じました。
まちづくり学習の中で、ゼロカーボンシティチャレンジ校というのは、どのような取り組みをしていくのでしょうか。

(教育委員会)
まちづくり学習については、先ほど御説明いたしましたとおり、各校が、学年や地域の実態に合わせて様々な取組を考えていくことになります。市長のゼロカーボンシティ宣言を受け、学習の取組のひとつに、現代的な課題である環境教育に結び付け、地球温暖化や環境に関する諸課題について理解を深めながら行動していくことが大切であると考えております。
そこで、教育委員会では、第三小学校、雷塚小学校、第三中学校の三中校区3校を令和5年度よりゼロカーボンシティチャレンジ校として指定いたしました。現在、各校で令和5年度からの取組内容を検討しているところでございます。地域や自分たちの日常生活と結び付け、児童・生徒の考えをもとに学習を広げていくこととしております。
合わせて、第三中学校は、教室のLED化を進めるなど、施設の整備していく予定です。
   
(清水あやこ)
環境のことに関心を持つことは大切なことなので、どのような取組で学びを深めていくのか楽しみです。市の関わり方について教えてください。

(教育委員会)
教育委員会といたしましては、武蔵村山市第二次まちづくり基本方針を教員に周知するとともに、今後まちづくり学習を推進していくに当たり、現在各学校が普段関わりをもっている地域の方々をはじめ、様々な方々の御理解、御協力を得ながら進めてまいりたいと考えております。そのため、市役所内の各課にも学習の周知をさせていただき、児童・生徒の学習に関連する地域人材の提供の御協力をいただきたいと考えます。
また、学校の要望に応じて、市役所職員をゲストティーチャーに招いて、市の取組について学ぶなどの学習も進められていることから、市役所各課には今後も御協力いただきながら、まちづくりに児童・生徒の考えを生かしていただけたらと思います。

(清水あやこ)
市役所内の各課に協力を得られることで、こどもたちにとっては学びが深まり、市としても、市政に関心を持っていただけたり、こどもたちから学ぶことが多くあると思います。よいまちづくりができていくのではという希望が見えます。
こどもの意見は、こどもだから意見を聞きたいということだけではなく「あなたの意見が必要である」ということを伝えていっていただきたいです。こどもの今であっ ても、こどもではなくなっても、ずっとあなたの意見はまちにとって大切な意見なん
だということを知っていただきたいです。
こどもたちが一人の市民として、地球に住む人間として上げる声を、私たち周囲の大人は、尊重し、真剣にその話を聞く姿勢を持ち、特に市には、まちづくりに対する 意見を本気となり反映する使命があるという気持ちで、こどもたちの意見を形にして いっていただきたいと思います。

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