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愛道 第十章

自分を愛するということ


If you don’t love yourself, nobody will. Not only that,
you won’t be good at loving anyone else. Loving starts with the self.”
— Wayne Dyer

「 あなたが自分自身を愛さなければ、他からも愛されはしない。それだけでなく、他の人を真に愛することもできない。自分を愛することから全ては始まるのだ。」
—  ウエイン・W・ダイアー

自信を持つということについて前章ではお話ししました。自信とは、何か目的に向かって努力して達成できたり成功を収めたりして、何かしらのアクションがあって徐々に身についていく、外と関わっている陽の要素があります。それに対して、自分自身を愛する、自己愛は自信と同じく努力が必須ですが、自分の内側に向ける意識によって得られる陰の要素が多いと思います。外から獲得するものではなく、自分へ与えるものとも言えます。

愛の道では、自分を愛することが先ず何より大切になってきます。それはなぜか?この章では、自己愛について見ていきましょう。

私たちは星屑

ハワイ諸島の一つにモロカイ島という人口約7,500人の小さな島があります。マウイとオアフの間に位置し、1800年台半ばハンセン病隔離の居住地となった半島があり、ハワイ先住民族の血を引く人が多く住む島としても知られています。

ある友人の紹介で、私は、この島に住むあるご家族が留守にされる間、動物たちや植物のお世話をしながらお家に一週間滞在することになりました。そのお宅は海の見える風通しの良い広々とした丘に建っていて、馬、アヒル、ウサギ、犬、猫がいます。滅多に雨が降らないため、赤土の乾いた大地ですが、敷地内に何本も植えられたマンゴーは陽の光を浴びてたわわに実をつけていました。

日の出とともに起き、外に出て馬に水と干し草をあげ、アヒルと犬とウサギに餌をやり、植物に水やりをする。コーヒーと簡単な朝食をとっていると、猫が甘えて寄ってくる。気がつくとお昼になっている。午後は庭のプールで泳ぎ、庭に生えたハーブでお茶を入れ、デッキから海を眺めているうちにやがて夕暮れ。オレンジからピンク、紫、青と色を変えていく夕日に染まる風景を眺める。そんな毎日の繰り返しで、日常が過ぎていきます。島には知り合いがいないので、出かける用事もなく、会うべき人も訪ねてくる人もいない。

夜ベッドに横たわると、懐いてくれたダックスフントのピーナッツ君が横に潜り込んできます。信号がないこの島では、夜には人も動物たちも草木も眠っていると感じられるほどシンと静まり返っています。眠り、夢の世界で自由な旅をする時間 - アストラル体が肉体的三次元を離れて、違う次元に行けるときです。

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