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本の話

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読んだ本の感想や、読書から派生して考えたことなどをまとめたマガジンです。
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記事一覧

石田衣良「眠れぬ真珠」を読んで/本の話

石田衣良「眠れぬ真珠」を読みました。  ストーリーラインはシンプルで登場人物も少なく、話…

栫彩子
7時間前
5

中野美代子「仙界とポルノグラフィー」を読んで/本の話

中野美代子「仙界とポルノグラフィー」を読んだ。 読んだといっても、つまみ読み。ところどこ…

栫彩子
8日前
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新井素子「ショートショートドロップス」、三浦しをん「天国旅行」を読んで/本の話

この頃、短編をいろいろ読んでいる。 私は「とっぷりと物語の世界に浸れるのが小説の醍醐味」…

栫彩子
2週間前
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江國香織「号泣する準備はできていた」を読んで/本の話

江國香織「号泣する準備はできていた」を読みました。 1作目の「前進、もしくは前進のように…

栫彩子
1か月前
9

アビゲイル・シュライアー「トランスジェンダーになりたい少女たち」を読んで/本の話

アビゲイル・シュライアー「トランスジェンダーになりたい少女たち」を読みました。 正直な第…

栫彩子
1か月前
9

東浩紀「訂正する力」を読んで/本の話

東浩紀「訂正する力」を読みました。 このごろ、あずまんブームが到来している。(どうやら東…

栫彩子
1か月前
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やなせたかし「わたしが正義について語るなら」を読んで−③/本の話

続きです。 存外に前置きが長くなってしまったけれど、、、、 この本「わたしが正義について語るなら」を読んで、わたしが一番心に残ったのは、アンパンマンマーチの歌詞「愛と勇気だけがともだちさ」に込められた意味でした。 この歌詞、あれ?って思ったことある人多いんじゃないでしょうか。 アンパンマンって寂しくない?って。友達いないの?って。 でもここにはやなせさんの哲学があった。 人がヒーローになるのは、やむにやまれぬ状況に追い込まれた時。そいう時は人を巻き込まずに一人で戦わ

東浩紀「ゲンロン戦記」を読んで/本の話

東浩紀「ゲンロン戦記」を読みました。 面白かった!予想外に読みやすくてあっという間に読み…

栫彩子
1か月前
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やなせたかし「わたしが正義について語るなら」を読んで−②/本の話

前記事の続きです。 ⇧の記事の最後で、積読チャンネルにコテンラジオとやなせたかしをフュチ…

栫彩子
1か月前
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「十二国記アニメ設定画集」を読んで/本の話

買っちゃいました〜〜!  十二国記関連の書籍は大抵持っていますが、こちらは四千円弱となか…

栫彩子
1か月前
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百聞先生は愛猫ノラにいくら貢いだのか?内田百閒「ノラや」より/本の話

内田百閒の「ノラや」を読んで、興味が湧いたことがあるのでちょっと調べてみた。  それは、…

栫彩子
3か月前
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中野美代子「中国の妖怪」を読んで/本の話

 私は中華系のファンタジーが結構好きらしい。好きらしいなんてちょっと他人ごとみたいな言い…

栫彩子
2か月前
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外山滋比古「乱読のセレンディピティ」を読んで/本の話

昨日、外山滋比古「乱読のセレンディピティ」を読んだ。なんかビビットきたのだ。  先日yout…

栫彩子
2か月前
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荒川洋治「文学は実学である」を読んで/本の話

荒川洋治「文学は実学である」 を読んでいる。 短いエッセイが86編。たくさんはいっている。 毎日少しずつ、 特に気に入ったのは音読したり、書写したりしている。ゆっくりゆっくり味わっている。 おしゃべりにもリズムがあるように、読書にもリズムがある。飛び石をかけるようにずんずん進むのが楽しい本もあれば、 大きな飴玉を口の中で転がしながらゆっくり溶かすようにじっくり味わうのが乙な本もある。 私にとってこのエッセイ集は後者にあたる。ひとつひとつは三ページほどで短く文も平易で読み