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本の話

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読んだ本の感想や、読書から派生して考えたことなどをまとめたマガジンです。
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記事一覧

7月に読んだ本/本の話

7月に読んだ本たちがこちら。  読み終わった順にそのまま積んでいった。なので7月の一冊め…

栫彩子
2か月前
4

ガルシア=マルケス「百年の孤独」を読んで/本の話

 ガブリエル・ガルシア=マルケス「百年の孤独」を読んだ。  まだ記憶に新しいが、出版関係…

栫彩子
2か月前
9

5・6月に読んだ本/本の話

久しぶりに記事を更新する。約二ヶ月ぶりだ。すっかりnoteを書く感覚が朧げになっていて、今、…

栫彩子
3か月前
7

石田衣良「眠れぬ真珠」を読んで/本の話

石田衣良「眠れぬ真珠」を読みました。  ストーリーラインはシンプルで登場人物も少なく、話…

栫彩子
5か月前
11

中野美代子「仙界とポルノグラフィー」を読んで/本の話

中野美代子「仙界とポルノグラフィー」を読んだ。 読んだといっても、つまみ読み。ところどこ…

栫彩子
6か月前
6

新井素子「ショートショートドロップス」、三浦しをん「天国旅行」を読んで/本の話

この頃、短編をいろいろ読んでいる。 私は「とっぷりと物語の世界に浸れるのが小説の醍醐味」…

栫彩子
6か月前
2

江國香織「号泣する準備はできていた」を読んで/本の話

江國香織「号泣する準備はできていた」を読みました。 1作目の「前進、もしくは前進のように思われるもの」は、特にいいなぁと思った。 タイトルの言い回しが、良い。わたしのツボを刺激する。そのツボのありかは自分でもよくわかっていないけど。 しかし一行進むごとに増していく既視感。あれれ、と思いながらページをめくってゆき、そして猫のくだりで確信した。これ読んだことある、と。 だけど、以前読んだ時、たぶん二十代の初めだった思うが、その時はこんなに面白いと思わなかった。なんかよく分

アビゲイル・シュライアー「トランスジェンダーになりたい少女たち」を読んで/本の話

アビゲイル・シュライアー「トランスジェンダーになりたい少女たち」を読みました。 正直な第…

栫彩子
7か月前
11

東浩紀「訂正する力」を読んで/本の話

東浩紀「訂正する力」を読みました。 このごろ、あずまんブームが到来している。(どうやら東…

栫彩子
7か月前
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やなせたかし「わたしが正義について語るなら」を読んで−③/本の話

続きです。 存外に前置きが長くなってしまったけれど、、、、 この本「わたしが正義について…

栫彩子
7か月前
8

東浩紀「ゲンロン戦記」を読んで/本の話

東浩紀「ゲンロン戦記」を読みました。 面白かった!予想外に読みやすくてあっという間に読み…

栫彩子
7か月前
5

やなせたかし「わたしが正義について語るなら」を読んで−②/本の話

前記事の続きです。 ⇧の記事の最後で、積読チャンネルにコテンラジオとやなせたかしをフュチ…

栫彩子
7か月前
5

「十二国記アニメ設定画集」を読んで/本の話

買っちゃいました〜〜!  十二国記関連の書籍は大抵持っていますが、こちらは四千円弱となか…

栫彩子
7か月前
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百聞先生は愛猫ノラにいくら貢いだのか?内田百閒「ノラや」より/本の話

内田百閒の「ノラや」を読んで、興味が湧いたことがあるのでちょっと調べてみた。  それは、百閒先生、ノラの為に結構な金額使ってない?ということ。  百閒先生がノラを飼っていたのは昭和31年頃の約1年半。その間ノラを溺愛して結構お金を使ってる。洋服を着てる犬に何も感じなくなったくらいペットへの寵愛が深まる昨今だけど、その現代の感覚から言っても結構貢いでる印象がある。  百聞先生の家には使用人(今でいう家政婦さん)がいたり、握り寿司の出前を毎晩とったりしていて、暮らしぶりはかな