子ども食堂取材プロジェクト「ノヴィーニェ子ども食堂」

みなさんこんにちは!!
現在「子ども食堂取材プロジェクト」が始まり、横浜市内の子ども食堂を中心に取材を進めています!!
これまで、2つの子ども食堂を取材に行ってきました。
まずは、記念すべき1回目の子ども食堂の取材となった「ノヴィーニェ子ども食堂」についてお話したいと思います。

1.トニーさんが子ども食堂運営に至るまで


このノヴィーニェ子ども食堂を運営されているのは、アフリカ、ガーナ出身のトニー・ジャスティスさんです! 

トニー・ジャスティスさん

トニーさんはアフリカのスラムで育ちました。小さい頃、飲み水を汲みに行くために2~3、5キロ歩くことは日常茶飯事だったとか。
そんな環境で育つ中で、強さ=男らしさと考えるようになり、日本の忍者・侍・空手の文化に憧れを持つようになります。

そんなトニーさんは、若者が世界を回るプログラムに参加します。そのプログラムには「日本」は含まれていなかったそうですが、「行ってみたい!」という気持ちから日本を訪れたそうです。
その日本には残念ながら、トニーさんが憧れる忍者や侍はいませんでしたが、、、ワンチームの「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」のかけ声、質の高い「おもてなし」「サービス」、優しさに感動したそうです。
その後、一旦アフリカに戻ったトニーさんでしたが、その後再び日本を訪れ、憧れの日本での生活を始めます。しかし、日本での生活は苦労も沢山あったそうです、、外国人ということから避けられてしまう、言葉が通じない、お金もなくなってしまう、、、
そんな中でトニーさんを救うある一人の俳優さんが現れます!!
その俳優さんは、踊りの先生もしていたそうですが、、慣れない土地「日本」で暮らすトニーさんに対し、様々な面倒をみてくれたそうです。まさに、その俳優さんはトニーさんにとって、憧れていた侍・忍者のような存在でした、、

そのような生活をしていく中でトニーさんは、「日本の子どもの6人に1人は貧困である」というニュースを目にし、衝撃を受けたそうです。
そこで、これまでお世話になった日本の人々への恩返しの気持ちから、自分も何か日本の人々を助けたいと思い、現在の「ノヴィーニェ子ども食堂」を始めるに至りました。


2.トニーさんが考える日本の問題点


今回の取材の中で、アフリカのスラムと日本、両方の生活を知るトニーさんだからこそ感じられる日本の問題がありました。

トニーさんが暮らしていたアフリカのスラムでは、地域の人と一緒にご飯を食べたり、お風呂に入ったり、困ったことがあったらお互いに助けあうなど、、生活の中に自然と地域のつながりがある環境でした。一方日本では、地域の中につながりがなく、問題を内に抱えこんでしまい孤立してしまいます。このような中で学校でもない、職場でもない、家でもない「居場所」を提供していきたいとトニーさんは語っています。

子ども寺子屋での太鼓レッスンの様子

3.ノヴィーニェ子ども食堂の特徴!


ノヴィーニェ子ども食堂の特徴としては、やはり、アフリカの文化を感じられることです。提供される食事、お弁当からも、アフリカの文化を感じることができます😊

ノヴィーニェ子ども食堂で提供されるお弁当
ノヴィーニェ子ども食堂で提供される食事

また、トニーさんは子ども寺子屋も運営されていますが、そこでは、アフリカの文化に触れることができるだけでなく、英語などの語学のレッスンも行われています。 

ノヴィーニェ子ども寺子屋での英語レッスンの様子

現在、コロナウイルスの影響により、子ども寺子屋は開催されていませんが、代わりに工作キットの配布やYouTubeでの動画の配信を行なっています。工作キットは、アフリカの文化だけでなくベトナム、メキシコ、チェコ、ギリシャ、、といった世界各国の文化楽しめるものとなっており、トニーさんの「子ども達に視野を広げて欲しい」いう思いが込められています!また、YouTubeの配信では、これまで子ども寺子屋で行われてた英語レッスンやアフリカの文化について触れることができます。みなさんもぜひ、チェックしてみてくださいね!
このような様々なイベントがあることで、子どもたちが「子ども食堂・寺子屋に行くのが楽しみ!」になってくれると良いな〜とトニーさんは語っていました。


4.これからのトニーさんの展望


トニーさんは日本での子ども食堂の運営だけでなく、アフリカでの学校作りにも携わっています。スラムのストリートチルドレンに対して、安全な住居・食事・教育を提供し、そしてその学校を日本の若者ののホームステイ先・インターンシップ先としても利用していければと語っていました!
最後に「日本とアフリカの子どもたち、世界の子どもたちが幸せになるような仕組みができたら良いな」と語っていました、、


~終わりに~
私自身、外国の方と接する機会が少なく、インタビューのはじめは少し緊張しましたが、トニーさんの優しい語り口調と人柄から、自然とお話することができました。今回のインタビューを通して、日本もアフリカも良い部分と悪い部分、両方持ち合わせていると感じました。しかし、この異なる2つの国の現状を理解することが、それぞれの良い部分を生かし、悪い部分を改善していく手がかりになるように思えました。トニーさんは、日本に暮らす私達が気づいていない、新しい視点を伝えてくれたように感じます。




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