なるべく小さな幸せを集めてみた
ごめん、忘年会には行けません。今、東京から南に約160kmの新島にいます。ここでエンジニアと人生コミュニティのアドベントカレンダー13日目を
書いています。
自己紹介と前フリ
こんにちは。4歳の男の子と1歳の女の子を育てる傍ら、お酒を作り/飲む傍ら、ピアノ/バイオリンを弾く傍ら、家庭菜園をする傍ら、東京マラソンの練習をする傍らフリーランスのソフトウェアエンジニアをしているayakixです。
ところで、皆さんはノミのジャンプの話を知っていますか?
ノミは自分の体長の100倍から200倍近くまでジャンプできる。そんなノミをコップに入れ、蓋をして閉じ込めると、ジャンプするごとに蓋にぶつかってしまう。痛みを学習したノミは蓋の高さの手前までしかジャンプしないようになる。さらには蓋を外したあとも以前の高さまでは飛べないようになってしまう。そんなノミを元々の高さまで飛べるようにするには、ちゃんとジャンプできる別のノミと同じ空間に入れてあげる、というものです。
おそらくこれは寓話の類だと思いますが、非常に納得感のある話です。
振り返ると、第二子が生まれたあとの私は、このノミと似たような状況だったかもしれません。仕事と育児と家事で日々の生活が追われ、心理的/時間的な制約に囚われていました。そして第二子が一歳の誕生日を迎えた頃には、新生児の時よりも負担は減ったはずなのに、これまでの惰性により限界を手前に決めつけ、様々なことを勝手に諦めていたように思えます。
コミュニティとやりたいことリスト
第二子が一歳になったころ、家庭と仕事先以外にも新たな居場所を設けようと思い、エンジニアのコミュニティに属してみました。主な活動場所はクローズドなSlack上でのテキストベースのコミュニケーションなのですが、似たような属性を持つ全くの他人がいる場所はプライベートな話から仕事の話、技術のキャッチアップまで話せる、過ごしやすい空間でした。その一方で普段接する事のないような趣味をお持ちの方や、生活スタイルの人に触れることが出来、自分の価値観が拡がるのも同時に感じました。
そんな折、仕事のスケジュールが空きました。今思い返せば血迷ったことに、当初は別の仕事を請けようとも考えたのですが、ギリギリ思い留まり、今まで出来なかった自分のしたいことをしようと考えました。平たく言うと、遊ぼうと思いました。そこでまずは心の赴くままに、自分がやりたいことを列挙してみました。
菜園の草取り
積読消化
数年溜まっているテレビ録画を見る
伊豆大島へ旅行(調布飛行場発着)
東京ドームシティラクーアのヒーリングバーデに行く
Waaaaay!のメンテナンス
ちっせぇ。自分で言うのもなんですが、全て小さいですね。フロッピーディスクの容量ぐらい小さいです。
宇宙飛行士になりたいとか、W杯で活躍したいなどの夢を持ち、懸命に叶える人がいる一方で、なんと地に足のついた慎ましいリストなのでしょうか。特にヒーリングバーデとかただのご褒美ですからね。
しかし、他人と比べる必要はなく、自分の心を素直にして出てきたものがコレなので仕方ありません。
ジャンプ
実際にできそうな事からやってみました。日々の生活の中で、スキマ時間を見つけることは難しいのですが、ほとんどが数時間から長くても数日で終わるようなものなので、一度手を付けさえすれば、アッサリと終わりました。なんでもっと早く終わらせなかったのかと思うほどでした。
例えば、行ってみたいレストランがあって、いつでも行けると思っていたら自分が引っ越して行けなくなったり、店主がご高齢で店を畳まれたりみたいな経験ありませんか?時間を見つけてはさっさとやってしまいましょう。
一つだけ
> 伊豆大島へ旅行(調布飛行場発着)
は厳密には達成出来ませんでした。子供を保育園に預けている時間内に往復するにはどうしても飛行機の時間が間に合いませんでした。ただ、ここでの本当にやりたかったことは、プロペラ機に乗りたいということだったので、時間がちょうど合う新島に予定を変更し、まさに今来ています。滞在時間は短いのですが、やりたいことは達成しました。
つまり
等身大のやりたいことリストを作り、意識的に一つずつ実現する中で、小さな幸せを感じることが出来ました。道中、達成感を得る中で、自分の人生から少しだけ蓋が外れたような気もします。ただ、この小さな一歩が、今後大きな飛躍に繋がるかどうかはわかりません。積み重ねた延長上にあるかもしれないし、全く別のアプローチが必要かもしれません。少なくとも今断言できることとしては、とても寒いのでヒーリングバーデに行きたいです。
昨日は、にっしーさんのコミュニティラジオのススメでした。
明日は、Tetsuma Satoさんです!楽しみ。