北朝鮮脱出の記(4/5)
(3)からつづく
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次の日も、方角も分からないまま、歩いていましたがいつの間にか、人通りも少ないかなり田舎道を通っているようでした。向こうから一人の若い男性が歩いてきました。
私たちは其の人に道を聞こうとしましたが、あまり日本語が分からないようです。こちらも朝鮮語がほとんど分かりません。お互いに身振り手振りで、ようやく私たちの目的を理解してくれたようです。
その男性は、自分は38度線の南から用があって北にいっているが、引き返して私たちを南朝まで案内してくれるというこ