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更年期✖️SDGsで社会課題を考えてみた

SDGs(Sustainable Development Goals)は持続可能でより良い世界を目指す2030年までの国際目標です。SDGsは17のゴール・169のターゲットから構成されています。17のゴール、たとえば、1.貧困をなくそう、2.飢餓をゼロに などを見てみると、何だか壮大すぎると思ってしまいますが、具体的な事象が書かれたターゲットまで見てみると、私たちの暮らしと密接に関係していることがわかります。

ホルモンバランスの変化に揺さぶられる女性の健康に関連する問題は、女性個人の悩みを解決すればOKではなく、社会全体で考えていくべき課題なんですよね。今日は更年期についてSDGsをとおして考えていきたいと思います。
固そうなテーマだけど、できるだけやわらかく!

ゴール3.すべての人に健康と福祉を


まずは健康というキーワードがつくゴール3から。ターゲットはめちゃくちゃ幅広くて、たとえば、妊産婦の死亡率を減らすとか、感染症と闘うとか、交通事故による死傷者を減らすとか。その中でも、3.4 非感染症疾患の死亡率減少と精神的保健の促進が、更年期にかかわる諸問題と密接であるといわれています。
英語ができるわけではないけど、日本語訳より原文の方がなんとなくがわかる気がします。精神的保険及び福祉= mental health and wellbeingなんだから。

生活習慣で予防できる可能性のあるがん、糖尿病などで死亡する率を予防や治療によって減らして、メンタルヘルスや生活の豊かさをみんなで考えていこう!みたなイメージ。これって、すべてのゴールにつながる(幸せの根幹)ですよね。
一人ひとりのウェルビーイング大事。このゴールは残りの16のゴールとどれもつながっているんです。

ゴール5 .ジェンダー平等を実現しよう


ジェンダーギャップ指数ってご存知ですか?経済世界フォーラムが、社会進出における男女差を「経済」「教育」「政治」「健康」の4分野から数値化して発表するもの。2021年の発表で日本のスコアは156カ国中120位という、アジア各国と比べても低いレベルという・・・。確かに、会社で女性社員は多くいても、役員クラスはほぼ男性だったり、国会中継を見ていても、女性の割合は1割に満たない現実が。フィンランドでは30代女性が首相ですよね。さすがジェンダーギャップ指数2位の国です。(ちなみに1位はアイスランド)

ジェンダー平等のターゲットの中にはこのようなものがあります。
・無報酬の育児・介護の評価と、家事労働の責任分担の促進
・生殖に関する健康及び権利への普遍的アクセス

意外と、近しい話題じゃないですか。育児や介護には女性の割合が多く、コロナ禍で明らかになったメンタルヘルスの負の影響は、経済的不安や育児の心配だけではないようです。
女性は男性の2倍うつ病が発症しやすいというのは、おそらく社会的背景や、「妻なら、母親なら、この職位なら○○すべき」という見えない圧力によるものもあるかもしれません。だからこそ、コミュニティやピアサポートといった同じ境遇や、理解者が存在する自分の居場所づくりが大事なんだなと思いました。

ゴール8.働きがいも経済成長も


女性活躍推進法は、SDGsとほぼ同時期に施行され、女性が生き生きと働き活躍できるようにと国も企業も動き始めました。とはいえですよ、キャリアアップの施策や管理職比率を上げるだけでは、「誰一人取り残さない」というSDGsの原則に沿ってないんですよね。
PMS(月経前症候群)、生理痛、出産前後、更年期、ホルモンの変化が及ぼす体への影響が未だ女性だけの話として片付けられてるけれど、それでは離職率は減らないし、経済格差も大きくなってしまうんです。

だからこそ、正しい知識を「知る」ってことからはじめの一歩が踏み出せるのです。一人の一歩が2人、3人と増えていけば、その歩みもきっと早いですよね。

ゴール17.パートナーシップで目標を達成しよう


私が個人的にSDGsゴールで共感しているのが、この17。更年期においても、連携(パートナーシップ)って重要です。医療機関の課を越えた連携ってまだ日本では進んでいないそう。連携が進めば、更年期女性が症状ごとに病院を渡り歩いてしまうドクターショッピングも減らせるかもしれません。さらに、女性の健康✖️テクノロジーで課題を解決するフェムテックも、異業種のコラボやイノベーションを生み出す予感がします。

また、同じ立場の仲間同士で支援したり、当事者以外の職場のメンバー、家族などまわりの人たちに理解をしてもらったりして、更年期女性が自分らしい充実した日々が過ごせるように、パートナーシップを積極的に掲げて、手を取り合っていきたいと思います。






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