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#5_黒磯を実際に訪れて感じた地方で起こし得るムーブメントについて

こんにちは、ayakaNです。

前回の投稿から3ヶ月ほど時間が経ってしまった。仕事にプライベートに大忙しだったし、そもそもnoteに書くネタも思いつかなった(実際のところ思いつく脳みそのキャパが枯渇してた)。

今回は、先日訪れた黒磯について書いていきたい。最初に書いておくと、別に自分は経済学者でもないし、旅人でもない。ただのサラリーマンだ。

でも東京から地方に移住した人間なので、地方の課題であったり、どうしたら持続可能性をもつのかという問いに対して、常日頃考えている。

そのヒントを探るため、肌で感じるために1泊2日の黒磯小旅行を行った。

きっかけは行きつけの居酒屋にて。
「地方経済をガラッと変えることはできないかもしれないが、黒磯のような小さいムーブメントを主体で起こすことはできるのでは」という店主の話を聞いたからだ。

小さいムーブメントって何なのか、黒磯はどういう街並みで、何が起こっているのか。気になって実際に行ってみた。

街に着くと早速感じたことがある。
平日にもかかわらず県外ナンバーの車が多いことだ。そしてその車が目指すところは大体同じで、1988 CAFE SHOZOというカフェ、そしてその周辺のお店だということだ。

私も早速車から降りて街を散策する。
このCAFE SHOZOを中心として半径50メートルほどの範囲で小さなお店の集合体が成り立っていることに気づく。お店のテイストは漠然とだが似ていて、一言で言うと「おしゃれ」。都会のビルのようなスタイリッシュさではなく、古い街並みにマッチするような、野暮ったさも兼ね備わっているように思う。人工的と言うより自然的でどこかslowさがある。

この、「テイストが似た店が集まっていてCAFE SHOZOだけでなく、集合体としてブランドイメージのような物を形成している」と言うのが重要だとお感じた。1店舗だけであれば正直東京やその他関東圏からここに来る意味はそこまで大きくない。なぜなら、店舗単体で見ると、東京にも似たお店は見つかるだ。

でも集合体として成立させることで、店のイメージというよりも「街」としてのイメージが浮上してくる。そこに刺さったお客さんが平日でも県外から味わおうと多く足を運んでいるように思えた。

過去に足を運んだ街で似たような街が頭をよぎった。横浜の「野毛」だ。ノスタルジックな酒場が軒を連ねている街だがこれも、集合体としてイメージが確立していて酒飲み達に刺さっている。

なるほど。これが小さなムーブメントか。

地方創生とかじゃない、やっぱりムーブメントと言う言葉がしっくりくる。
地方創生はどうしても行政や政治色が濃い言葉だが、そうではない。

このムーブメントの形成が、地方において差別化になり、そのイメージに心を打った人たちに狙い撃ちすることが大事だと思った。今はインスタとかツイッターで、このような小さな規模でも比較的届けやすい時代にある。

もちろんこれだけでは、地方の商業・経済は好転しないと思う。持続可能性と言うところに視野を置くと、財源の確保につなげないといけなかったり、既存の地方資源(例えば自然だったり、文化や歴史、昔ながらの農業や工業、伝統工芸だったり)、また暮らすための病院や教育、住宅などのインフラの考慮も必要だ。今回黒磯や那須塩原市単位でそのあたりの方針や実施されていることに目を向けていないので何が課題かはわからないが、実際にどのような施策を打っているのか、今後調べていきたいと思った。

その上で、先ほどの「ムーブメント」との関連性、どのようにポジティブをもたらしているのかを学んでいきたい。そうすれば他の街も参考になり得るし、一つのヒントになり得ると感じた。

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