儚い女の子になりたかった
17歳のころ、Twitterでnoranekoというアカウントを見つけた。もう消えてしまったから記憶はあまりないけど、たくさんの写真と、私の拙い言葉で言えばシンプルで湿気を帯びた言葉がぽつぽつと更新されているアカウントだった。たくさんの写真にはいつも儚げにこちらを見るおんなのこが写っていた。兎丸愛美さんという名前のおんなのこだった。17歳、毎日飽きもせず会って好きだと言いまくっていた彼氏と、答えを写してばかりの宿題と、居心地の悪い部活しかなかった私には、彼女が妖精や、天使や、