ファンダムとは…

自称WithUの私が、2020年6月30日のプレデビュー以来(正確にはNizi Projectからですが…)ファンダム内から、時には1歩引いた位置から現在まで見続けた上でファンダム(他界隈も含め)について感じたことを、あくまでも私見として書き留めます。

その直接のきっかけとなったのは故ジャニー喜多川氏による性加害疑惑報道(以下ジャニ問題)に対する報道とファンダムの反応、そしてENHYPENのMV公開後に発生したファンダムによるデモ(以下MV問題)の様子を目の当たりにし、以前より抱いていたファンダムに対する違和感が増大したことです。
結論から述べると、「ファンダムの暴走」が目に余るということ、それは「過干渉」ではないかと感じることです。
ジャニ問題については「今更ですか?」というのが率直な気持ち、過去の報道などからも1980年代から疑惑を持ち続けられていたのは周知の事実であり、音楽業界関係者はもとより広告代理店やメディア各社、そしてジャニーズタレントのファンダム(以下ジャニオタ)の方々も知らなかったはずはないと考えています。知った上で、それぞれが各々の意思で「黙認」「スルー」し、無かったことにしていたにも関わらず、カウアン岡本氏の告発を受けてメディア各社が少しずつ報じ始めると、堰を切ったようにジャニオタさん達が騒ぎ出したこと、King&Princeメンバーの退所と時期が被ったことも相まって「ジャニーズ事務所叩き」がエスカレートしていること、そしていわゆるジャニ問題とその他ジャニーズ事務所やその周囲の問題は全く別の話であり、全てを引っ括めて感情的な攻撃の対象にすることには違和感を抱かざるを得ないです。
そしてMV問題、ENHYPENメンバーと女性ダンサーとの絡みが批判の対象となり所属事務所に対しての抗議の声が上がっていることについて、日本と韓国の文化や国民性の違いを加味しても私自身理解に苦しみます。
ファンダムとは、音楽事務所(芸能事務所)などに所属するタレントやグループ、その他特定のジャンルを応援する集団と認識しています。皆さんの応援スタイルはそれぞれの価値観や趣味嗜好、感性や熱量、経済力などの制約によって千差万別だと思います。応援する対象の一挙手一投足が気になるのは理解できます。またメディア露出や舞台、イベントが行われる度に発言の一部や容姿(メイクや衣装)、歌やダンス、映像や舞台上での各種演出に対する個人的な志向に伴う批評がなされることも応援する上では至極当然のことだと考えます。しかし、例えば「自分の見たいものが見られない(見たくないものが見える)」からといって批判オンリーになり、その批判の対象が所属事務所や関係するスタッフさんに向いて攻撃的になるのはいささか行き過ぎであると感じています。そしてその批判があたかもファンダムの総意であるかのような風潮が生まれ、批評空間において応援スタイルの違いから生まれるファンダム内での非生産的な論争の具ともなっている現状を鑑みると、やはり「ファンダムの暴走」と言わざるを得ないと考えます。
この「ファンダムの暴走」を煽るかのようなメディア報道や影響力を持つ発信者さんの発言もどんどんエスカレートしているとも感じています。
一昨年の夏、WithU界隈が荒れに荒れた時期に同じような内容をTwitterスペースで議論する機会があり、とある自称ベテランKポオタの方から「ファンダムとはオタクの集まりでありオタクとはそういうもの、あなたはオタクには向いていない」と言われたことを思い出しました。私は「あくまでも一ファンとして応援しているだけ、WithUだと自認していますがオタクであるとは思っていませんし、あなたの仰るような定義であれば私はオタクと呼ばれる人にはなりたくありません」と答えた自分が今も変わっていないことを再認識しました。
長々と駄文を連ねましたが、ここに記したのはあくまでも私個人の感じ方であり、個々の発言や行動を批難、攻撃する意図は全く持っていないこと、そしてファンダムが持つパワーや特色が真の意味で生かされ、それぞれの素晴らしいファンダムが健全で誇らしいものになって欲しいと考えていることを付け加えます。


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