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フランスで食べる納豆は高いぞ

人生最後に何を食べたい?

と聞かれたら、今なら「白いご飯と納豆、そしてキムチ」と答えるだろうなぁ。

なんて考えながら、ひさびさの「ご飯+納豆+キムチ」を食べながら噛みしめている。

昨日、パリのオペラ座界隈に久々に行く事があったので、韓国系日本食スーパーへ納豆とキムチを買いに行った。(日本人経営の日本食スーパーは割高なので行かない)

そこでは、日本や韓国で買える食品が、現地で買うよりも軽く3倍の値段で売られている。

納豆なんて一番安い4パック入りの、日本では見た事もないような怪しいメーカーのが、3.5ユーロくらいする。(日本円で400円ほど)



フランスに住み始めて5年間くらいの間、そのスーパーに行って日本食を買ったら負けだ、となぜか思っていた。

あんな3倍以上する値段払って買うのもバカらしいし、フランスに住んでいるんだから、フランスのものを食べなきゃだめだろう。

とか、これまたどうでもいい自分の縛りを設置していた。

でも最近は、ひとパックにすると100円もする納豆を、私は買う。

値段は見て見ぬフリをして買う。

そして、リーサーチの末にたどり着いた、日本米に近い米を近所で買って、日本から買って来た海外使用可の炊飯器で炊いて食べる。

湯気がでる白いご飯と、よく知らないメーカーの納豆をネバネバにスタンバイし、キムチ臭を毛嫌いする旦那さんのために換気扇をつけ、キッチンよりのテーブルで頂く。


ご飯と納豆のコンビネーション。
そして、ほどよい酸っぱさと辛みのキムチさん、お口の中へようこそ!

食べ初めて間もなくすると、私の身体の中から

よくやった! すばらしい! ブラボー!

と、私の身体の細胞たちが、拍手喝采、スタンディング・オーベーションを起こすがわかる。

涙腺までゆるんでるのも感じる。

至福の時。。。


フランスに住んでると、美味しいものはたくさんあるけれど
この白米、納豆、キムチという食材は、どんなフレンチ食材にもかなわない。

有名で高級で、そのレストランに星がいくつついていようが、わたしにゃ高級フレンチなんて屁でもない。

ああ、ほんっとうに、私の身体って日本製なんだなぁ。



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