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【作品リスト】◇ドロシー・L・セイヤーズ◇


はじめに

今回、表記は東京創元社で統一させていただきます。

短編集『ピーター卿の遺体検分記』は
東京創元社の長編シリーズと区別させてもらいました!


ピーター・ウィムジイ卿シリーズ


『誰の死体?』(1923)

原題『Whose Body?』

実直な建築家が住むフラットの浴室に、ある朝見知らぬ男の死体が出現した。場所柄、男は素っ裸で、身につけているものは金縁の鼻眼鏡のみ。一体これは誰の死体なのか? 卓抜した謎の魅力とウイットに富む会話、そして、この1作が初登場となる貴族探偵ピーター・ウィムジイ卿。クリスティと並ぶミステリの女王が贈る、会心の長編第1作! 訳者あとがき=浅羽莢子

引用:https://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488183028

東京創元社
1933『誰の死体?』浅羽莢子/訳
(2020年復刊フェアにて新カバーで復刊)



『雲なす証言』(1926)

原題『Clouds of Witness』

ピーター・ウィムジイ卿の兄ジェラルドが殺人容疑で逮捕された。しかも、被害者は妹メアリの婚約者だという。お家の大事にピーター卿は悲劇の舞台へと駆けつけたが、待っていたのは、家族の証言すら信じることができない雲を摑むような事件の状況だった……! 兄の無実を証明すべく東奔西走するピーター卿の名推理と、思いがけない冒険の数々。活気に満ちた物語が展開する第二長編。

引用:https://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488183035

東京創元社
1994『雲なす証言』浅羽莢子/訳
(2023年復刊フェアにて新カバーで復刊)



『不自然な死』(1927)

原題『Unnatural Death』

殺人の疑いのある死に出会ったらどうするか。とある料理屋でピーター卿が話し合っていると、突然医者だという男が口をはさんできた。彼は以前、癌患者が思わぬ早さで死亡したおりに検視解剖を要求したが、徹底的な分析にもかかわらず殺人の痕跡はついに発見されなかったのだという。奸智に長けた殺人者を貴族探偵が追いつめる第3長編!

引用:https://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488183042

東京創元社
1994『不自然な死』浅羽莢子/訳



『ベローナ・クラブの不愉快な事件』(1928)

原題『The Unpleasantness at the Bellona Club』

休戦記念日の晩、ベローナ・クラブで古参会員の老将軍が頓死した。彼には資産家となった妹がおり、兄が自分より長生きしたなら遺産の大部分を兄に遺し、逆の場合には被後見人の娘に大半を渡すという遺言をつくっていた。だが、その彼女が偶然同じ朝に亡くなっていたことから、将軍の死亡時刻を決定する必要が生じ……? ピーター卿第4弾。

引用:https://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488183059

東京創元社
1995『ベローナ・クラブの不愉快な事件』浅羽莢子/訳



『毒を食らわば』(1930)

原題『Strong Poison』

裁判官による説示。被告人ハリエット・ヴェインは恋人の態度に激昂、袂を分かった。最後の会見も不調に終わったが、直後、恋人が激しい嘔吐に見舞われ、帰らぬ人となる。医師の見立ては急性胃炎。だが解剖の結果、遺体からは砒素が検出された。被告人は偽名で砒素を購入しており、動機と機会の両面から起訴されるに至る……。ピーター卿が圧倒的な不利を覆さんと立ち上がる第五弾。

引用:https://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488183066

東京創元社
1995『毒を食らわば』浅羽莢子/訳
(2021年復刊フェアにて新カバーで復刊)

早川書房
1955『毒』(HPB189)井上一夫/訳



『五匹の赤い鰊』(1931)

原題『The Five Red Herrings』

スコットランドの長閑(のどか)な田舎町で嫌われ者の画家の死体が発見された。画業に夢中になって崖から転落したとおぼしき状況だったが、ピーター卿はこれが巧妙な擬装殺人であることを看破する。怪しげな六人の容疑者から貴族探偵が名指すのは誰? 大家の風格を帯び始めたミステリの女王が縦横無尽に紡ぎ出す本格探偵小説の醍醐味。後期の劈頭(へきとう)をなす、英国黄金時代の薫り豊かな第六弾!

引用:https://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488183073

東京創元社
1996『五匹の赤い鰊』浅羽莢子/訳
(2022年復刊フェアにて新カバーで復刊)



『死体をどうぞ』(1932)

原題『Have His Carcase』

探偵作家のハリエットは、波打ち際に聳(そび)える岩の上で、喉を搔き切られた男の死体を発見した。そばには剃刀。見渡す限り、浜には一筋の足跡しか印(しる)されていない。やがて、満潮に乗って死体は海に消えるが……? さしものピーター卿も途方に暮れる怪事件。本書は、探偵小説としての構成において、シリーズ一、二を争う雄編であり、遊戯精神においても卓越した輝きを誇る大作である。

引用:https://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488183080

東京創元社
1997『死体をどうぞ』浅羽莢子/訳
(2024年復刊フェアにて新カバーで復刊)



『殺人は広告する』(1933)

原題『Murder Must Advertise』

広告主が訪れる火曜のピム社は賑わしい。とくに厄介なのが金曜掲載の定期広告。これには文案部も音をあげる。妙な新人が入社したのは、その火曜のことだった。前任者の不審死について穿鑿を始めた彼は、社内を混乱の巷に導くが……。広告代理店の内実を闊達に描くピーター卿ものの第8弾は、真相に至るや見事な探偵小説に変貌する。モダン!

引用:https://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488183097

東京創元社
1997『殺人は広告する』



『ナイン・テイラーズ』(1934)

原題『The Nine Tailors』

冬将軍の去った沼沢地方の村に、弔いの鐘が響いた。病がちな赤屋敷の当主が逝ったのだ。故人の希望は亡妻と同じ墓に葬られること。だが掘り返してみると、奇怪なことに土中からもう一体、見知らぬ遺骸が発見された。死因は不明。ピーター卿の出馬が要請される。ピーター卿シリーズ第9弾にして、1930年代英国が産んだ最高の探偵小説と謳われる、セイヤーズの最大傑作。

引用:https://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488183103

東京創元社
1998『ナイン・テイラーズ』浅羽莢子/訳



『学寮祭の夜』(1935)

原題『Gaudy Night』

母校オクスフォードの学寮祭に出席した探偵作家ハリエットは、神聖たるべき学舍で卑劣な中傷の手紙に遭遇する。思い出は傷ついたが、後日、匿名の手紙が学内を騒がせているとの便りが舞いこむ。ピーター卿は遠隔の地にあり、彼女は単独調査へ駆り出される羽目に。純然たる犯人捜しと人生への洞察が奏でる清新な響き。著者畢生の大長編! ピーター卿シリーズ第10弾。解説=横井司 

引用:https://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488183110

東京創元社
2001『学寮祭の夜』浅羽莢子/訳



『大忙しの蜜月旅行』(1937)

原題『Busman's Honeymoon』

とうとう結婚へと至ったピーター・ウィムジイ卿と探偵小説作家のハリエット。従僕のバンターと三人で向かった蜜月旅行(ハネムーン)先は、〈トールボーイズ〉という買い取ったばかりの農家。前の所有者が待っているはずなのに、家は真っ暗で誰もいない。訝(いぶか)りながらも滞在していると、地下室で死体が発見されて……。シリーズ最後の名作長編がついに創元推理文庫に登場! 後日譚の短編も収録。解説=三橋暁

引用:https://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488183134

東京創元社
2020『大忙しの蜜月旅行』猪俣美江子/訳

早川書房
1958『忙しい蜜月旅行』(HPB413)深井淳/訳



短編集 『ピーター卿の遺体検分記』(1928)

原題『Lord Peter Views the Body』

 〈ピーター・ウィムジー卿〉シリーズの第一短編集” Lord Peter Views the Body”を新訳。英国ドロシー・L・セイヤーズ協会公認推薦翻訳書!「今回の主役はセイヤーズお気に入りの名探偵ピーター・ウィムジー卿です。前著『モンタギュー・エッグ氏の事件簿』に引き続き、本書も多くの愛読者を獲得するものとわたしは確信します」ドロシー・L・セイヤーズ協会事務局長 ジャスミン・シメオ

引用:https://ronso.co.jp/book/ピーター卿の遺体検分記/

論創社
2021『ピーター卿の遺体検分記』井伊順彦/訳

収録作品「鋼の指を持つ男の忌まわしき物語(ヒストリー)」「口吻をめぐる興奮の奇譚」「メリエイガー伯父の遺書をめぐる魅惑の難題」「瓢箪から出た駒をめぐる途方もなき怪談」「面皮を剥ぐ婆(ジョーカー)にまつわる理屈無視の逸話」「不和の種をめぐる卑しき泣き笑い劇」「逃げる足音が絡んだ恨み話」「嗜好の問題をめぐる酒飲み相手の一件」「竜頭に関する学術探究譚」「盗まれた胃袋をめぐる釣り人の一口噺」「顔なき男をめぐる解けない謎」



短編集 『ピーター卿の事件簿』

クリスティと並び称されるミステリの女王セイヤーズが創造したピーター・ウィムジイ卿は、従僕を連れた優雅な青年貴族として世に出たのち、作家ハリエット・ヴェインとの大恋愛を経て人間的に大きく成長、古今の名探偵の中でも屈指の魅力的な人物となった。本書はその貴族探偵の活躍する中短編から「不和の種、小さな村のメロドラマ」等、代表的な秀作7編を選んだ作品集である。解説=戸川安宣

引用:

東京創元社
1979『ピーター卿の事件簿』宇野利泰/訳
2017『ピーター卿の事件簿(新版)』宇野利泰/訳

収録作品「鏡の映像」「ピーター・ウィムジイ卿の奇怪な失踪」「盗まれた胃袋」「完全アリバイ」「銅の指を持つ男の悲惨な話」「幽霊に憑かれた巡査」「不和の種」「小さな村のメロドラマ」



短編集 『ピーター卿の事件簿Ⅱ 顔のない男』

英国黄金時代を担ったミステリの女王セイヤーズ。本書は特異な動機の究明が余韻を残す表題作、不思議な遺言の謎を解く「因業じじいの遺言」、幻想味豊かな「歩く塔」など、才気横溢のピーター卿譚7編に、セイヤーズが現実の殺人事件を推理する興味津々の犯罪実話と、探偵小説論の礎をなす歴史的名評論を併載した、日本版短編集第2弾! 解説=真田啓介

引用:https://www.tsogen.co.jp/sp/isbn/9784488183141

東京創元社
2001『顔のない男』宮脇孝雄/訳

収録作品「顔のない男」「因業じじいの遺言」「ジョーカーの使い道」「趣味の問題」「白のクイーン」「証拠に歯向かって」「歩く塔」*「ジュリア・ウォレス殺し」(犯罪実話)「探偵小説論」



その他


『箱の中の書類』(1930)

原題『The Documents in the Case』

ことの起こりは、電気技師とその妻、家政婦が住む家に二人の若い男が下宿することになったことだった。当初はなごやかに見えた共同生活だったが、その影で破局への序曲が静かに奏でられていた……全篇書簡で構成された異色作。クリスティーと並び称される、黄金時代のミステリの女王が送る、技巧に満ちた傑作サスペンス

引用:https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000211713/

早川書房
2002『箱の中の書類』(HPB1713)松下祥子/訳



『モンタギュー・エッグ氏の事件簿』

女流作家ドロシー・L・セイヤーズの傑作短編を日本独自の編纂で集成! 〈モンタギュー・エッグ〉シリーズ四作とノン・シリーズ物八作を収めた、英国セイヤーズ協会推薦の一冊!  「収録作品は、いずれもセイヤーズの生前に刊行された三冊の短篇集のなかでも選りすぐりで、私はこの一書を強くお勧めします」(ドロシー・L・セイヤーズ協会事務局長 ジャスミン・シメオネ)

引用:https://ronso.co.jp/book/モンタギュー・エッグ氏の事件簿/

論創社
2020『モンタギュー・エッグ氏の事件簿』井伊順彦/編訳

収録作品「アリババの呪文」「毒入りダウ'08年物ワイン」「香水を追跡する」「マヘル・シェラル・ハシュバズ」「ゴールを狙い撃ち」「ただ同然で」
「偽りの振り玉」「噴水の戯れ」「牛乳瓶」「板ばさみ」「屋根を越えた矢」「ネブカドネザル」「バッド氏の霊感」



さいごに

いかがでしたか?

個人的には、ちょっとクセのあるタイトルが大好きです(笑)
一度見たら、忘れないですよね

新カバーになっている作品もありますが
旧カバーで集めております。(あと数冊なんだ……)

せっかくならすべて新カバーになってほしいよね


自分も未読の作品ばかりですが
気になる作品があればこの機会にぜひ読んでいただけたら嬉しいです☺️




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