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たった1文字のチカラ。

見つけてくださってありがとうございます。
1文字違うとニュアンスが変わる。言葉って奥が深い。


懐かしい高校生の記憶。


思い出すのは高校一年の冬。
長いほうが温かいのに、何を思ったか
のばしていた髪をバッサリ切った。


自分でも短さに慣れなくて、
どきどきしながら学校に行ったときの
あるクラスメイトの言葉が、今でも忘れられない。


仲良くしている男の子だった。


彼はわたしに、
「短いのもいいね」って言った。



1文字違うだけで。


ここまで読んでくださった方は、
「それがなんなの?」って
思っているかもしれませんね。


でもわたしは、
その言葉がとてもとてもうれしくて。
感動したのを覚えています。


なぜかって?
「短いの ”も”」ってことは、
前のロングも今のボブも
どちらのわたしも肯定してくれたんだって感じたから。



”も” のチカラ。


イメチェンしたら周囲の人に、
「そっちの方がいいね」とか
「前の方が似合っていた」とか
言われた経験って誰しもあるのではないでしょうか。


それももちろん嬉しいけれど、
それはどちらかのわたししか受け入れてもらえていないような気がして。


あなたのお気に召さない(そこまで思ってないだろうけど)
わたしは認めてくれないの?って
少しもやもやしていました。


だからわたし自身、
誰かの変化に何といえばいいのかわからなくて。


「前髪切ったんだね」なんて、
変化に気づいてるよ、ってことしか伝えられませんでした。


だから彼がサラッと
「これが正解だ!!」って思えるような
嬉しくなる言葉をかけてくれたことに驚いて、
心をブチぬかれてしまいました。


「短いの ”が” いいね」ではなくて。
「短いの ”も” いいね」


彼はなんとなくそういったのかもしれません。
だけどわたしにとって、
今でも大切にしているやさしい思い出です。



おわりに。


助詞が違うだけで
こんなにも感じ方が変わる。
(「~ ”で” いい」と「~ ”が” いい」も全然違いますよね。)


昔から母に
「優しく言いなさい」と言われて育ってきたので、
わたし自身も
「言葉選び」には気を付けていたのですが。
心の奥底では「別に伝わればいいじゃん~」と思っていたこともあって。


でも選ばれた言葉を受け取ってはじめて
「言葉選び」の大切さを実感しました。


言葉の奥深さを知ったと同時に
高校生ながら、
「やさしい言葉を届けたいな」と強く思ったものです。


今も試行錯誤中で、失敗もありますが・・・
言葉を選んで、
温かいキモチを届けられたらなと常に思っています。


どうもありがとうございました。



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